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謹賀新年~紅白は大泉洋さんの司会が特に [その他]

 皆さま明けましておめでとうございます。

 今年は前年よりは年末年始に出かけることもでき、人と会うこともできました。
 
 毎年欠かさず感想を書いている紅白歌合戦について。
 
 2021年のアーティストのみなさんももちろん良かったのですが、司会の大泉洋さんが特に素晴らしかったと思います。
 朝ドラとか、映画「新解釈三国志」とかに出演されているのも大変楽しませていただきましたが、劇中ではないトークもしぐさも全てが最上級のエンターテイナーで、空気を変えられる方だと改めて感じました。
 今年の大河ドラマにも出演されるようで楽しみです。

 歌の方は、MISIAさんの圧巻ぶりはもうこのところなくてはならない感じになっています。
 カムカムエブリバディもすごくよかった上白石萌音さんの何にでも全力、クオリティを高める姿勢にも感動しました。声のまっすぐに澄んだ感じ、また出ているオーラが素晴らしいです。
 氷川きよしさんは、自分の本当に歌いたい歌を歌った感じで、これまでと違った意味でグッとくるものがありました。周りから求められる姿を懸命に実現してきた「これまで」ももちろん立派でしたが、「本当に自分らしくある」ことを大切にする氷川さんの「今」の姿はまた違った勇気、元気を感じます。

 以上のようなことで、今回の紅白のアーティスト、司会のみなさんの姿をみて、改めて、「心」「体」「言葉」が一致する状態こそが人のベストパフォーマンスを産む、また幸せな状態である、と感じています。
 自分自身がこの一致状態にあり、また、自分だけでなく多くの人がそんな良い状態でおられる世の中を作る、そんな場を作ることを今年はテーマに励んでいきたいと思います。

 皆様、本年もどうぞよろしくお願いします。 
 
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2021年もお世話になりました [弁護士業について]

 本年も12月28日で仕事納め、あっという間に暮れてしまいました。

 今年は、日常の弁護士業務のほか、法律事務所のDX(デジタルトランスフォーメーション)や、LGBTQと労務などに取り組みました。
 
 2020年に現在の神戸シティ法律事務所に移籍した後は、それ以前よりも、企業法務に関わる割合が増えています。
 その中で思うことを若干。
 企業法務の場合は、トラブル予防の意味合いがある仕事が多く、一見「地味」なのですが実は重要な仕事という感が強いです。
 個人の仕事はやはり「トラブル」が発生した後の「事件」の割合が多いです。
 そうなのですが、私としては、個人相手であれ企業相手であれ、弁護士が果たす役割の根本には変わりがないと思っていて、個人の方にも「予防」法務、転ばぬ先の杖のサービスをもっと提供したいという気持ちがあります。
 また、一方、企業法務といっても、関わる人(担当者)一人一人の人間の感情があって、それもまた生身の人間相手という意味で、個人相手の仕事と変わりません。
 そんなわけで、色々、根っこは同じだと常々思います。

 LGBTQと労務というテーマは、色んな本を読んで考えました。
 講演や発表の機会が何回かありました。
 あらゆる人が職場で自分らしくいることができる、これはこれからの企業体が発展するためにどうしても必要なことです。
 多様性社会に生きるカギは、自分が持っている固定観念からどれだけフリーになれるか、です。

 とにかく今年もまた、多くの方にお世話になり、仕事の機会にも新たな出会いにもたくさん恵まれました。
 関わりのあった全ての方に心より感謝申し上げます。

 そして、来年は、今年の経験を糧に、自分にとって大切な価値をより体現していくという意味で、飛躍の年にしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

 皆さまよいお年をお迎えください。
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PayPayなど手数料有料化(10月1日から) [時事ニュースから]

 近年はキャッシュレス決済が普及しています。

 クレジットカード決済のほかに、PayPayなどのQRコード決済も特に最近は利用する人が増えました。PayPay利用可能の表示をしている飲食店も多くなりました。
 私は、「お金を払っている」というリアルの実感がなくなることが怖い気がするので、キャッシュレスには大変抵抗がありました。
 なので、カードもPayPayもあまり使わなかったのですが、さすがに去年のコロナをきっかけに、割と使うようになりました。
 freeeなど会計ソフトとの連携という意味でも、カード決済や、それと繋がったPayPayのほうが後々便利でもあります。

 クレジットカード決済の場合、店舗は業種や規模によっておおよそ1~5%の手数料を支払うことが多いのですが、2021年9月までは、PayPayなどのQRコード決済では手数料はかかりませんでした。

 ところが、10月1日から、主なQRコード決済の事業者(PayPayのほか、LINE Pay、d払い、auPAY、メルペイ、楽天ペイ)はそろって手数料有料化がなされています。
 手数料は2%前後、加盟店(店舗)が負担することになりました。
 これまではQRコード決済を普及するために手数料無料としていた決済業者が、有料化してこれまで投下した費用を回収していこう、という段階に入ったということになります。

 この手数料はカード決済手数料よりは安いのですが、喫茶店など小規模の店舗からすれば、2%前後といえども負担感があります。
 売上に占める利益の割合がもともと小さい、キャッシュレス決済になったからといって現金決済よりも労働力が削減できるわけでもない、となると負担感はあります。
 実はQRコード決済を導入していること自体、あまり乗り気ではないが、時代の流れに合わせて仕方なく、というケースも多くあります。
 
 では、QRコード決済の手数料を客に負担させることができるでしょうか?

 店舗からすれば、たとえば「現金なら1000円、QRコード決済の場合は20円の手数料をいただきます」ということができないだろうか?という発想が出てきます。
 しかし、これは多くの場合QRコード決済業者との間の加盟店規約で禁止されています。
 例えば、PayPay加盟店規約(2021年9月25日現在)では次のように定められています。

(PayPay加盟店規約抜粋)
第18条 禁止事項
1 加盟店は、以下の行為(商品等の提供が以下の行為に該当する場合を含みます。)を行ってはならないものとします。

⑴  正当な理由なく利用者とのPayPay残高取引を拒絶したり、現金その他の支払手段による決済を要求したり、現金その他の支払手段による場合と異なる代価を請求する等、PayPay残高取引によらない一般の顧客よりも不利となる差別的な取扱いをする行為

 要するに、PayPay払いを希望する客に対してそれを拒むことはできないし、現金払いよりも高い料金にすることや、商品代金のほかにPayPay払いの手数料を加えて支払いを求めることはできない、ということになります。

 これはクレジットカード払いの場合も同様で、通常カード会社との加盟店規約によって、加盟店が「カード会員に、追加料金を請求したり、価格を上乗せしたりすること」を禁止する規定などがおかれています。
 
 もともとは「手数料無料だから」ということで、QRコード決済を導入した店舗としては、10月からの手数料有料化は、店舗自身の負担が増えるので痛手になるというわけです。
 現金払いと別の値段設定もできないとすれば、店舗自身が手数料分の経費増を受け入れるか、または、商品代金そのものを(現金かQRコード決済かに関わらず)値上げして客に負担を転嫁するか、という選択になります。

 確かに、いつまでもQRコード決済業者としては赤字で無料サービスを提供していくことはできません。ある程度普及が進めば有料化するのは、本来の姿ではあります。
 ただ、コロナの影響が長く続き、店舗としても、特に飲食店などは入店数を減らした営業をまだまだ続けなければならない今、このタイミングでの手数料有料化は経済的負担だけでなく精神的にも大きな負担になるケースは多いはずです。
 
 有料化それ自体は仕方ないとしても、QRコード決済業者が、加盟店の情報発信や、クーポンを企画するなどして、店舗の集客を支援することにより付加価値を提供していく展開が期待されるところです。
 

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『実力も運のうち 能力主義は正義か?』マイケル・サンデル [読書するなり!]





 久しぶりの夏の読書感想文、今年はこの一冊。

 私の子どもの頃、祖父はいつも「能ある豚はヘソを隠す」の格言を口にしていました。
 もちろん、「能ある鷹は爪を隠す」のもじりですが、いつも何か「ひねらなければ」気が済まない祖父は、好んで「能ある豚」と言っていました。
 当時は、この格言(ことわざ?)、「謙虚」というのが生きる知恵、「出る杭は打たれる」を反対から言っているということと理解していました。
 しかし、この本を読んだ今、「能ある豚はヘソを隠す」のは、自分が謙虚なることが生存戦略であるだけではなく、世の中を本当に良くする知恵ではないか、と思えてきました。

 さて、「能力主義」の何がいけないのでしょうか?
 コネなどではなく、人種差別、性差別でもなく、「能力」で成功がきまる社会は公平そのものでは?

 日本国憲法にはこんな条文があります。

憲法26条

すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。

 「ひとしく教育を受ける権利」の前に、「その能力に応じて」とあるのです。
 憲法も「能力主義」を認めているではありませんか?

 しかし、

「能力ある者」  ⇔ 社会的地位が高い、稼ぎが多い
「能力のない者」 ⇔ 社会的地位が低い、稼ぎが少ない

という図式はどうでしょうか。
 こうなると、違和感か、反感か、余りプラスではない感情を抱く人が多いのでは?
 
 そもそも社会に出て職業に就くというときにいう「能力」とは何でしょう?
 プロ野球選手とかよほど一芸に特化した職種を除けば、「学業成績」一辺倒で判断されがち。
 本来の人間の能力はそんな単純なものではないはずですが。

 マイケル・サンデルは、アメリカ社会の中で
・ 大卒者
・ 非大卒者
が完全に「分断」されており、いわゆる「ブルーカラー」(肉体労働などの現業を中心とした労働者)が社会的に軽んじられていると感じていることを強調します。

 そして、強者と弱者の格差を是正する政策を掲げるはずの「リベラル派」「中道左派」こそが、実際には「エリート」支配の考え方に支配されている、そのために「ブルーカラー」の票はそこに集まらず、ポピュリズムが隆盛する、と指摘します。

 確かに、日本でもそういう違和感を感じることが常にあります。
 格差是正を訴える野党の幹部は、ほとんどが名門大卒の「エリート」で占められています。
 そのこと自体が別に悪いことではありませんが、「偏差値輪切り型」の物の考え方から抜け出せない人の割合が高いことは、物事の発想を狭めているのではないか?という感もあります。
 
 もっと深刻なのは、日本でもアメリカでも、格差是正を訴えているはずの「リベラル」政治家が、言葉の端々にエリートくさい「能力主義」を出してしまうことで、多くの労働者から本当の味方と信じてもらえないことでしょう。


 この本は、能力主義は「労働の尊厳をむしばむ」と指摘します。

 これはよくわかります。
 私が大学生の頃、塾講師をしていたころ、母親が子供に
「しっかり勉強すれば、○○先生のように○○のような職業に就けるのよ。そうしなければ、○○か、せいぜい○○にしかなれへんのよ。」
と、本当に言っているのを目の当たりにして驚いたことがあります。
 それも何回も。
 こういう母親に悪気はありません。
 しっかり努力した、能力を磨いた証が「○○先生の○○の職業」だから尊い、と励ましているのです。
 でも、「そうしなければ○○」の「労働の尊厳」は?
 そんな「身分社会」みたいな発想は悲しくないか?
 
 能力を一直線で、偏差値のようなもので輪切りにする発想ではなく、それぞれが持ち味を発揮して助け合えばよいのではないのか。
 「能力」というのも、学業成績だけでなく、対人能力だけでなく、もっと広く捉えて、持ち味を尊重して活かすべきではないか。
 いわゆる多様性(ダイバーシティ)というのは、一辺倒な感じの「能力主義」を打ち破ることではないか、と思えます。
  
 アメリカは日本よりもさらに苛烈な「能力主義」社会のようです。
 日本には、「能ある豚」ならぬ「能ある鷹」のようなことわざもあり、謙虚は美徳であるという伝統もあり事情は違うかもしれません。
 ただ、20,30年前と違って、「試験の順位、点数」が良ければプロフィールに書かなければならない(書かなければ損)という時代になってきたように思います。
 昔は、余りそういうことを書くのは「品がない」という感覚がありましたが。
 一直線型の「能力主義」は、昔より顕著になっていると感じます。

 次世代の子に対してどういうメッセージを発するかはデリケートです。
 力が伸びる若いうちに、勉強して吸収できることはしっかりやってほしい。
 成績が上がるのも、目標の学校に入れるのも、励みになるから、結構なことだ。
 そこまではいい。
 続けて、「『序列』はない。成績が良いとき人を見下すことは決してしてはならないし、良くないとき卑屈になることも必要ない」と言いたいが、そのメッセージは「嘘くさく」なってしまわないか。その懸念はある。
 だが、懸念はあれど、「嘘くさく」聞こえようが、大切なメッセージは臆せず伝えることこそが大人の役割のように思います。

 それにしても「偏差値」分布表の罪は大きいですね。
 あれを見ると、そりゃ「東大理Ⅲ」が日本人の頂点、金メダル、一番偉い人に見えますから。
 そんなの関係ねえ(古すぎる)、と心から思える人は一握り。
 確かに、進路選択のツールとして偏差値を参考にしなければ受験生にとって基準がなくて怖いのですが。
 ツールだっただけのものが「順位表」になってしまって久しい世の中で、一直線型「能力主義」を脱して、社会全体の中で、互いが互いの労働の尊厳を心から認め、「優劣」「序列」でなく「持ち味の違い」で助け合える世になるようにするには、教育機関も、経済界も、国や自治体も、大人のすべてが考え方を変えていく、たとえば、ちょっとずつ日ごろの言葉遣いから変えていくしかないように思います。
 その「道しるべ」を示してくれる内容の濃い一冊です。
 
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灘校土曜講座「インターネット社会の法秩序~君のtweetは大丈夫?」 [だから,今日より明日(教育)]

 6月19日に、母校の総合学習の講師に行ってきました。

 タイトルの通りの内容で90分お話をしてきました。
 今回のテーマは、先生が生徒にアンケートをして希望が多かったものを選んだものです。

1 YouTubeなどの著作権の話
2 インターネット上の誹謗中傷
3 法が現実にあわない度合いが拡大していること

の話をしました。


1 著作権の話

 まず、今はメジャーデビューしているUruさんの昔の動画を題材に考えました。

 作詞作曲中島みゆきさんの「糸」を歌った人気動画ですが、コレはそもそもOKなのか。
 なぜOKなのか。
 Uruは中島みゆきに電話をかけて「歌わしてもらっていいですかね?」と断りを入れたのか。

 もちろん中高生でもこんなことは良く知っている人も多くいて、

・ アーチストがJASRACに著作権の管理委託をしている。
・ YouTubeがJASRACと包括して契約して、JASRAC管理の楽曲を使用できるようにしている。

というわけなのですが、「著作権」が存在して、それがどのようにして利用許諾されているのか、一つ一つにはちゃんとした根拠づけがあるということから話しました。

 それから、
・ 許される「引用」の話
・ 二次創作の話
をして、著作物の利用についてグレーな部分も多いが、大切なことは、著作者へのリスペクトと関係する人々への想像力ということを。


2 インターネット上の誹謗中傷
 
 木村花さんの事件、伊藤詩織さんの裁判の話を導入にしました。
 伊藤詩織さんが受けた誹謗中傷については、伊藤さんの記者会見で語られたことを紹介し、ネット上の誹謗中傷はネット上にとどまらずリアルに生活を脅かしてくることを感じてもらうようにしました。
 
 表現の自由の価値について、やや時間をとって深めます。
 表現の自由には「自己実現」と「自己統治」の価値があり、これは民主主義社会にとっての礎であり、それがゆえに、最大限の保障が必要。
 
 個人の幸福追求としての「自己実現」。
 これは自由な校風で育つ灘校生にとって最も得意とするところ。
 私が訪問したとき、ちょうど、生徒会役員選挙のポスターが貼りだされていました。
 国政選挙などのポスター風にアレンジしながら、見事に個性豊かな面白いポスターばかりありました。
 これに言及すると、もう説明不要でした。

 「自己統治」の意味合いは、
・ 戦争を止めるにも
・ 災害時に命を守る情報を伝達するにも
・ 新型コロナについての知見を行き渡らせるにも
何をするにも言論の自由(表現の自由)がすべての前提になる、ということ。

 さて、そんな中でも、人を極限まで追い詰めるネット上の誹謗中傷やヘイトスピーチをどう考えるか。
 「自己実現」「自己統治」の価値に照らしてどうか?
 価値を生み出す言葉ではなく、「石を投げる」暴力行為と変わらないのではないか?
 またその「線引き」は?

 この分析と問題提起をして、考えていくきっかけとしてもらうようにしました。

 タイトルの「インターネット社会の法秩序~君のtweetは大丈夫?」については、

・インターネット社会でのルールは、実は「リアル」社会でのルールと全て同じ
    権利侵害はダメ(著作権、プライバシー権、名誉、生命・身体 すべて同じ)

・ ただ、破壊的な伝播力 「世界中に発信している」こと に特徴がある

・ 「渋谷スクランブル交差点のど真ん中で、実名をあげて、コレを叫んでいる、プラカードを上げている」
 それでもオッケーか? を自分に問えば、アウトかセーフか分かるはず。

とまとめました。

 ほかにも小ネタをはさみ色んな話をさせていただきましたが、これをきっかけに中高生のみなさんが、ネットの向こうに居る人の「権利」さらには「心」を意識することの助けになり、ネット上の活動も通じて、より活き活きとワクワクするような活動ができるように、と願っています。

 法のルールを知ることは窮屈になるということではなく、法の考え方から理解することにより、より自由にリラックスして活動できるようになります。

 そういうことが次世代の灘校生に上手く伝わっていればよいな、と思いました。

 そんな感じの母校訪問でしたが、ついでに、文化祭でバンドのライブをやった「大講堂」にも行き、またそのころの友人にも久しぶりに再会するなどして、自分が高校生のとき何を感じて生きていたのかも色々思い出しました。
 
 記憶というものは色々塗り替わるもので、忘れていたことも多かった。

 やはり、高校生のときは、色んな事に敏感で、感性は豊かで、豊かすぎてしんどいことも多かった。
 社会のルールと大人の在り方との矛盾にもすぐ反応するし、社会を支配している思想の矛盾なども。
 やっていることと自分の感性との違和感も、それがあれば身体が痛いくらいに感じていた。
 ただ、それだけ豊かな感覚を表現する、活かすチャンスを持っている時代でもある。
 学べば身につくスピードも物凄いし、自分の脳も心もいかようにも作っていける。
 大人はその環境をしっかり作り、応援するのみ。

 灘校生に限らずですが、次世代がまた新しい感性で世界を創造していってくれる。
 その希望に私たちは賭けていく、それが花開くように、上の世代がもっているものを提供していく。
 「教育」という熟語のイメージが合っているのかよくわかりませんが、世代間でできるものを提供しあって、助け合う、そして一緒に生きる時代を作っていく。
 そういう気持ちになり、私のエネルギーもまたチャージされた感じがしました。
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zoomセミナー「企業経営とLGBT](6/23,6/29) [その他]

 来る6月23日、29日の午後4時から、「企業経営とLGBT」をテーマに私が講師を務めてzoomセミナーを行います。
 LGBTに関する企業の取り組みについて、労務関係のことだけでなく、企業の成長発展にものすごく意味がある、ということをお話ししたいと思っています。
 どなたでも参加可能ですので、希望される方は下記HPからお申し込みください。

神戸シティ法律事務所 オンラインセミナー「企業経営とLGBT」
https://www.kobecity-lawoffice.com/2442/


 このところ、ニュースでも、LGBT理解推進法案の話題や、経済産業省事件の判決の話が取り上げられています。
 
 私も、最近は、LGBT関係の本を読んだり、関係する活動をしている人や、当事者家族の人の話を聞いています。
 最初は、自分は何も知らないので、ということで本を読んだりし出したのですが、勉強すればするほど、目から鱗、ダイバーシティとは何か、個人の尊厳とは何か、考え方が日々変わっています。
 また自分の中にある固定観念についても見直すきっかけになっています。

 このテーマは知れば知るほど、LGBTだけの問題ではなくて、色んな点で、どれだけ個人個人のあるがままを認めあえるか、という究極のテーマの問題になっていきます。LGBTはその一環、ということ。

 どうしても、人それぞれ、自分の経験から物事を見ます。
 対人関係においても「好きなタイプ」「苦手なタイプ」「馴染みやすいタイプ」「馴染みにくいタイプ」があり、それはそれで仕方ないことです。
 しかし、「自分とは異質」とか「自分にとって心地よくない」というだけで「人」を排除することは、自分も他人も苦しめることになります。
 また、企業の運営や職場づくりのうえで「限界」となってしまいます。
 じゃあ、どうすればいいの?
 どういう考え方、ポリシーを私たちは持てるのだろう?
ということは、立ち止まって考える価値が大いにあるテーマです。
 
 会社に居る人が財産、というもあるし、SDGsなどもしかり、人類全体がこれから実現していきたい価値観を大切にすることが企業を発展させるためにはますます欠かせなくなります。

 憲法がいう「個人の尊厳」というのはまさにそれです。
 一人一人がかけがえのない存在として大切にされること。
 それでこそ、人は本来のパフォーマンスを発揮できるはずです。

 多くの人が何らかの意味でマイノリティ、とクイーンのメンバー(テイラー)は言いました。
 少数者の人権は少数者のためならず。みなが幸せに生きるためのもの。

 かつては「別物」に見えたかもしれない「企業利益」と「人権尊重」とは、今、情報に垣根もなく、人が意見交換を即座にできるインターネット時代においては、ごまかしようもなく、どんどん融合していきます。
 
 こういう観点から、LGBTの基礎知識、憲法・法律との関係、企業が取り組むとすればどうする、PRIDE、ケーススタディなどを60分めいっぱいお話しします。

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YouTube動画「15分で分かる 会社法改正」 [法律案内]

 2021年3月より施行されている会社法改正について、YouTube動画をアップしました。 

動画はこちら
 https://www.youtube.com/watch?v=zwKWWeinTHo

資料はこちら
 https://www.kobecity-lawoffice.com/wp/wp-content/uploads/d63280e487ac0cfcdbc2827d159148bd.pdf

 
 株主総会資料の電子提供は、まさに今のオンライン化、ペーパーレス化の流れです。

 取締役の報酬については、個人個人の報酬の算定基準を定める必要があるようになりました。
 会社役員が「本当に働いているか」が、社会からきっちり見られる仕組み、というわけです。

 その他、日本の会社が国際的にも信用されるようなガバナンス(会社統治)ができるように必要な改正がなされています。

 興味のある方は、ぜひご視聴いただければ幸いです。
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3月のFacebook(2) [日々雑感]

3/13 【3・11から10年。同時代人はみな仲間】
3.11から10年。
未曾有の大災害を前に、しかし、自分の生活は見た目ほとんど変わらず、果たして自分は何の役に立てているのか、また、普段の振る舞いは『不謹慎』であるように思えて、心の置きどころがありませんでした。
その中で思い至ったのは、やっぱり、元気、明るさ、笑い、創意工夫、自由さを体現できる状態にある人 は遠慮なく体現して、国じゅうの元気のほんの.00何%でも上げていくべきだ、ということでした。
自分が勝手に暗くなるのはそれ自体マイナスで、ポジティブエネルギーを産み出すサイクルにまず自分が入り、それを少しでも多く世の中に広める。
そんなものが世界中から集まれば復興は早くなる、そういうスピリチュアルな感じの心境に至りましたが、その延長で、昨年からのコロナ禍で自分の心の置きどころは思いのほか定まっていました。もちろん歳のせいもあるでしょうけど。
さても、最近の映像をみても東日本大震災の爪痕ははっきりと残っていて、改めて凄まじさを感じます。
人間が何でもコントロールできるはずはないとちゃんと認識したうえで、その中でより楽しく生きていくために助け合う。同時代人はみな仲間。同じ時代を一緒に生きてくれてありがとう、だ。

3/15 【本が届いた。カズオ・イシグロ「クララとお日さま」】
 届きました。これは楽しみ過ぎます。

3/16 【修理は不経済!?】
ビジネスバッグのファスナーが壊れました。
これで3代続けて、みな終わりはファスナー壊れ。
今まで修理も試みましたが、修理代というのが思いのほか高く、毎回買い換えることに。
鞄でも服でも、リペア代が、もう買い換えた方が、というくらいに高くなったのはいつからだろう?
分からないが、自分の子どもの頃はそんなことなかったはずだ。
それなりに値の張る物を買ったからには、修理しながら長く使うのが経済的にも一番得策だと思ってきたが、違ってきたようです。
家なんかはもっと酷くて、古い建物の維持費はもう莫大ですよね。
新品に入れ替えが多くの場合一番経済的、と分かるものの、何か寂しい気もしてしまう。
サイクル早い世の中では、その短いサイクルの中で目一杯モノをも愛する、しかないですね!

3/23 【LINE問題】
LINE問題。自分の私用ごときのデータが仮に閲覧可能であっても今のところ大した被害はありません、が。
しかし、やはりSNSにしても、クラウドサービスにしても、ゼロリスクとするため使わないのは現実的でないにしても、どこでどう管理されているかを知り、またサービス提供者を我々ユーザーがしっかり監視したいものですね!
新たな価値の実現に、サービス提供者とユーザーが協力し合い、また、在るべき緊張関係も保ちながら未来へと、というのが理想の歩み方と感じます。


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3月のFacebook(1) [日々雑感]

 3月のFacebookからも主なものを。

3/3 【宝塚歌劇団がSNSなどの誹謗中傷に法的措置も検討 のニュースに】
今の時代、これも必要ですよね。
誹謗中傷に対する削除請求、発信者情報開示請求の相談を日々受けていた時期がありますが、裁判手続の利用へのハードルが高く、救済手段の実効性が余りにも、と感じました。
対応措置の制度改正もスピーディに行かなければなりませんね。

3/7 【読書会】
今月の岡本読書会(辰巳茶房)。
またまた興味をそそられる本に出会えました。
バラエティ豊かで、参加される皆さんの本への愛が感じられる楽しい会です。
私は『宝塚歌劇団の経営学』を紹介させて頂きました。
(追記)森下信雄さんの著書、東洋経済新報社より

3/10 【夜明けは近い】
兵庫県の感染者数が久しぶりに1桁になったとのこと。
夜明けは近い。
関東は「下げ止まり」。これは否定的なニュアンスで言われるが、下がるだけ下がったという意味で、まさにベストを尽くして皆が努力したということではないか。素晴らしいじゃないか。
互いに歯を見せて笑いあえる日まで、もう少し。の、もう少しがどのくらいか?だが、それでも『もう少し』と言い合って、励まし合い、助け合い乗り切りたいものです。

3/11 【ロータリークラブ 久しぶりのリアル例会】
今朝は2ヶ月ぶりに神戸モーニングロータリークラブの例会でした(リアル参加)。
モーニングの名前どおり、うちのクラブはAM7:00に始まる日本で一番朝早いロータリークラブです。
ほぼ毎週、卓話(会員または外部講師による講演)があり、色んな学びをしたり、奉仕活動をします。
今日は社会保険労務士の西本恭子先生による、パワハラについての卓話。
ハートフルで本質に迫る、また、事例を受講者が考えて発表する時間もある、とても工夫された講義でした。内容と講義の進め方、両方の面で勉強になりました。
ロータリークラブでもゴルフでも仕事でも、朝早いのは、前夜と起きる前はややブルーなのですが、行くべきところに『着いてしまえば勝ち』
楽しい時間が待っています。
ロータリーといえば、私も昔は一部の限られた人の社交クラブみたいなイメージを持っていましたが、今は、経営者だけでなくサラリーマン、主婦など、特に限定なく一緒に学び奉仕する理念を共有する人々で一緒に活動しています。
やはり、リアルの仲間との集まりは心温まります。



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YouTube動画「15分で分かる 同一労働・同一賃金~対応の考え方」 [法律案内]

 YouTube動画をアップしました。
 今年から月1本、15分もののセミナー動画を作っています。
 
 今回は、2021年4月1日から中小企業にも適用される、同一労働・同一賃金についての動画です。

YouTube動画「15分で分かる 同一労働・同一賃金~対応の考え方」
https://youtu.be/ZIkRQ4OEnoc

 同一労働・同一賃金とは何か?
 判例・ガイドラインの考え方は?
 企業の対応の6ステップ。
 これらを15分でまとめて、しかも詳しく解説させていただいています。
 関心のありの方、ぜひご視聴ください。


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