世界のルールトレンドを知る ~Rule Watcher~ [その他]
最近、情報収集に新しいサービスを利用し始めました。
株式会社オシンテックさんのRuleWatcher
https://www.osintech.net/rulewatcher-community です。
オシンテックさんは2018年設立のベンチャー企業です。
私の事務所(神戸むらかみ法律事務所)も、顧問としてサポートさせていただいています。
2022年4月11日の日経新聞(地域のチカラ)
「国際ルール収集、企業の海外展開後押し オシンテック」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF202YD0Q2A120C2000000/
日経でも取り上げられています。
これは画期的なサービスで、世界各国の行政機関、EU、研究機関の発表する「ルール」に関する情報を、AIが自動的に収集し、分類して見られるというものです。
たとえば、「個人情報保護」とか「労働者の人権」とか、テーマごとに世界のルールに関する動きが分かります。
言語はどうなるの?外国語ちゃうん?
ということなのですが、すべて、一旦は英語に翻訳されたうえで分類、整理されています。
もちろん、原語のサイトに飛ぶことができます。
実際、私が読むうえでは、ブラウザ(GoogleChromeなど)の「日本語に翻訳」機能を使って読んでいます。
たとえば、今、プライバシーの問題はとても重要です。
日本の個人情報保護法の改正も、欧州のルールの流れの影響がものすごく受けています。
これからどう変わるかを知る上でも、世界、特に欧州のルールの動向を見ておく必要があります。
このサービスでは、「昨日、アイルランド政府がこんな発表をした」という情報がほぼリアルタイムで把握できます。
ですので、このサービスで情報をたまに見ていると、日本に来る前の世界のルールの動きが分かり、その結果、
これから日本でどんな風にルールが変わるのか?
法律はどんな風にかわるのか?
企業が海外に進出、または、海外企業と付き合う場合は何に気を付けるべきか?
今、日本で裁判を戦う場合でも、使える「新しい発想」がないか?
のヒントを得られます。
私が弁護士になって以来のモットーは「分かってこそ法」というものです。
自分に関係する法、ルールをまず知って、自分や他人を大切にするために使えるようにする。
これが「法の支配」の本来の姿です。
このことを、世界規模で、しかもAIのテクノロジーを使って、これまでにないデータ収集力、スピードで実現するというのが、RuleWatcherですから、そのコンセプトにものすごく共感しています。
このサービスはPro版は有料ですが、情報の検索機能は無料で利用できます。
何らかの社会課題を解決したい!という方であれば、RuleWatcherに登録でき、世界のルール情報に触れることができます。
現在、法律家、研究者だけでなく、政府関係の方、民間企業の法務担当者やコンサルタントの方、学生さんなども多数利用されているようです。
それ以外の方でも、とにかく世界のルールトレンドを覗いてみることは、新聞・テレビとはまた違って面白いので、大変おススメです。
欧州委員会(EU)の発表や、カナダ政府の発表をリアルタイムで見るのは、ちょっとした海外留学、海外旅行気分も味わえます。
また、RuleWatcherは会員登録すると、RuleWatcherコミュニティ(Web上)に参加でき、参加者間で情報交換、交流ができます。
マンスリーマガジンのような記事もあります。
最新のRuleWatcherの記事で、私へのインタビューをしていただきました。
以下に引用します。
「高橋」さんが、RuleWatcherのこの記事のインタビュアー兼執筆者です。
(RuleWatcher「ルールウォッチャーズに迫る」2022年5月31日記事より引用)
【今月のルールウォッチャーさんは?】
今月ご紹介するのは、弁護士の村上英樹さん!
「職場環境」をキーワードに、早速ご関心を伺っていきましょう~
髙橋:それでは早速ですが、村上さんのご関心を伺っていきたいと思います。
村上さん:個々人の能力が最大限に発揮される職場環境づくりに関心を持っています。
これまでも、所属していた法律事務所で、業務の効率化やDXに取り組んできました。
技術的な改革により多くの人がクリエイティブな仕事に恵まれることと、
組織の在り方が個人の心の自由な動きを尊重する形に変わっていくことで、
人がより才能を発揮できる環境を広げていくサポートをしていきたいと考えています。
髙橋:なるほど。職場環境はすべての基本と考えると、広く他の社会課題とも繋がってきますね。RuleWatcherではどのような情報をチェックされていますか?
村上さん:Privacy protectionやUniversal Human rights、Beyond capitalism辺りですね。
髙橋:そのなかで、普段RuleWatcherが役立っている点や期待されていることがあれば教えてください。
村上さん:「日本でニュースになる」「日本の法改正の動きができる」それらよりも遥かに早く
「次に来る」トピックがわかることです。世界の一次情報をチラッと目にするだけで、感覚が変わるのを感じます。
今の関心事に労働者の「繋がらない権利(RIght to disconnect)」があります。
リモートワークが広がる一方で、24時間心が休まらず精神のバランスを崩す人が増えています。
メールや職場チャットといった便利なツールとの関係でも、人間を守るルールが必要と感じています。EUではこの議論がかなり進んでいると聞きますが、
日本でも間違いなく必要で、そのことに繋がる知見をRuleWatcherから得られるのでは、と期待しています。
髙橋:有難うございます。引き続き、有効な情報収集に役立てていただければ幸いです!
(引用終わり)
こんな感じで、これからの世界、これからの企業活動と人の生活の在り方、そのルールの共有などを支えていく、とても楽しみなサービスですので、その発展を期待しています。
私たち弁護士の仕事も、
「現在の法律をあてはめる」
だけでは足りません。
それが、
「本当に問題の解決、関係者の幸せになっているのか?」
という観点はとても大事で、それには広い視野が必要です。
そういう感覚は、人生経験、教養その他あらゆる自分が持つ要素を総動員するのですが、そこに、
「世界はどこに向かっているのか」
「(地球規模で)どんなルールを人々は求めているのか」
という視点をより強化できれば、自分の日々の活動にも役立つ、と感じています。
株式会社オシンテックさんのRuleWatcher
https://www.osintech.net/rulewatcher-community です。
オシンテックさんは2018年設立のベンチャー企業です。
私の事務所(神戸むらかみ法律事務所)も、顧問としてサポートさせていただいています。
2022年4月11日の日経新聞(地域のチカラ)
「国際ルール収集、企業の海外展開後押し オシンテック」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF202YD0Q2A120C2000000/
日経でも取り上げられています。
これは画期的なサービスで、世界各国の行政機関、EU、研究機関の発表する「ルール」に関する情報を、AIが自動的に収集し、分類して見られるというものです。
たとえば、「個人情報保護」とか「労働者の人権」とか、テーマごとに世界のルールに関する動きが分かります。
言語はどうなるの?外国語ちゃうん?
ということなのですが、すべて、一旦は英語に翻訳されたうえで分類、整理されています。
もちろん、原語のサイトに飛ぶことができます。
実際、私が読むうえでは、ブラウザ(GoogleChromeなど)の「日本語に翻訳」機能を使って読んでいます。
たとえば、今、プライバシーの問題はとても重要です。
日本の個人情報保護法の改正も、欧州のルールの流れの影響がものすごく受けています。
これからどう変わるかを知る上でも、世界、特に欧州のルールの動向を見ておく必要があります。
このサービスでは、「昨日、アイルランド政府がこんな発表をした」という情報がほぼリアルタイムで把握できます。
ですので、このサービスで情報をたまに見ていると、日本に来る前の世界のルールの動きが分かり、その結果、
これから日本でどんな風にルールが変わるのか?
法律はどんな風にかわるのか?
企業が海外に進出、または、海外企業と付き合う場合は何に気を付けるべきか?
今、日本で裁判を戦う場合でも、使える「新しい発想」がないか?
のヒントを得られます。
私が弁護士になって以来のモットーは「分かってこそ法」というものです。
自分に関係する法、ルールをまず知って、自分や他人を大切にするために使えるようにする。
これが「法の支配」の本来の姿です。
このことを、世界規模で、しかもAIのテクノロジーを使って、これまでにないデータ収集力、スピードで実現するというのが、RuleWatcherですから、そのコンセプトにものすごく共感しています。
このサービスはPro版は有料ですが、情報の検索機能は無料で利用できます。
何らかの社会課題を解決したい!という方であれば、RuleWatcherに登録でき、世界のルール情報に触れることができます。
現在、法律家、研究者だけでなく、政府関係の方、民間企業の法務担当者やコンサルタントの方、学生さんなども多数利用されているようです。
それ以外の方でも、とにかく世界のルールトレンドを覗いてみることは、新聞・テレビとはまた違って面白いので、大変おススメです。
欧州委員会(EU)の発表や、カナダ政府の発表をリアルタイムで見るのは、ちょっとした海外留学、海外旅行気分も味わえます。
また、RuleWatcherは会員登録すると、RuleWatcherコミュニティ(Web上)に参加でき、参加者間で情報交換、交流ができます。
マンスリーマガジンのような記事もあります。
最新のRuleWatcherの記事で、私へのインタビューをしていただきました。
以下に引用します。
「高橋」さんが、RuleWatcherのこの記事のインタビュアー兼執筆者です。
(RuleWatcher「ルールウォッチャーズに迫る」2022年5月31日記事より引用)
【今月のルールウォッチャーさんは?】
今月ご紹介するのは、弁護士の村上英樹さん!
「職場環境」をキーワードに、早速ご関心を伺っていきましょう~
髙橋:それでは早速ですが、村上さんのご関心を伺っていきたいと思います。
村上さん:個々人の能力が最大限に発揮される職場環境づくりに関心を持っています。
これまでも、所属していた法律事務所で、業務の効率化やDXに取り組んできました。
技術的な改革により多くの人がクリエイティブな仕事に恵まれることと、
組織の在り方が個人の心の自由な動きを尊重する形に変わっていくことで、
人がより才能を発揮できる環境を広げていくサポートをしていきたいと考えています。
髙橋:なるほど。職場環境はすべての基本と考えると、広く他の社会課題とも繋がってきますね。RuleWatcherではどのような情報をチェックされていますか?
村上さん:Privacy protectionやUniversal Human rights、Beyond capitalism辺りですね。
髙橋:そのなかで、普段RuleWatcherが役立っている点や期待されていることがあれば教えてください。
村上さん:「日本でニュースになる」「日本の法改正の動きができる」それらよりも遥かに早く
「次に来る」トピックがわかることです。世界の一次情報をチラッと目にするだけで、感覚が変わるのを感じます。
今の関心事に労働者の「繋がらない権利(RIght to disconnect)」があります。
リモートワークが広がる一方で、24時間心が休まらず精神のバランスを崩す人が増えています。
メールや職場チャットといった便利なツールとの関係でも、人間を守るルールが必要と感じています。EUではこの議論がかなり進んでいると聞きますが、
日本でも間違いなく必要で、そのことに繋がる知見をRuleWatcherから得られるのでは、と期待しています。
髙橋:有難うございます。引き続き、有効な情報収集に役立てていただければ幸いです!
(引用終わり)
こんな感じで、これからの世界、これからの企業活動と人の生活の在り方、そのルールの共有などを支えていく、とても楽しみなサービスですので、その発展を期待しています。
私たち弁護士の仕事も、
「現在の法律をあてはめる」
だけでは足りません。
それが、
「本当に問題の解決、関係者の幸せになっているのか?」
という観点はとても大事で、それには広い視野が必要です。
そういう感覚は、人生経験、教養その他あらゆる自分が持つ要素を総動員するのですが、そこに、
「世界はどこに向かっているのか」
「(地球規模で)どんなルールを人々は求めているのか」
という視点をより強化できれば、自分の日々の活動にも役立つ、と感じています。
IT化が進み溢れかえる情報。
法だけでも担当部署でさえ忘れている場合もあると聞きます。
そんな時弁護士の方が自分の得意分野で,
整理して伝えてくださると、少しでも情報に押し流されにくくなるような気がします。
by ayu15 (2022-07-12 14:35)
ayu15さん
そうですね!
引き続きルールのポイントを簡単に説明することを心掛けていきたいと思っています。
by hm (2022-07-23 13:51)