SSブログ

もしも南方仁ならば [くらしと安全(交通事故その他)]

 人気のテレビドラマ「JIN」(現代の医師 南方仁が、ひょんなことから江戸時代にタイムスリップする。坂本龍馬と友達になり、暗殺されるのを防ごうとする。)を見ても、やはり原発事故のことが頭を離れません。

 過去にタイムスリップしたとして、何とか、福島第一原発の事故が起こらないように歴史を変えられないか、と。TVでしか現地の様子を知りませんが、想像するだけでも、本当にひどいことだと思います。

 かわぐちかいじ「ジパング」なども、似たコンセプトのタイムスリップマンガでした。これは現代の自衛隊が、第二次世界大戦中にタイムスリップするというものでした。たくさんの日本国民が亡くならなければならない運命を避けることができないか、というテーマ。

 
 現実に南方仁のようにタイムスリップすることはないでしょうが、例えば、

自分が南方仁のように未来からタイムスリップしてきた人間だと思って、未来に起こるさらなる原発事故による悲惨な被害を防げないか

と考えることは出来ます。誰でも出来ます。


 反原発・脱原発を「集団ヒステリー」と揶揄する向きもあるようです。

 が、現実が「ヒステリー」でどうになるものでもないことは、それ自体、もともと明らかです。
 
 福島第一原発の事故の処理、それから、もし他の原発を廃炉にするにしても、そのプロセスや後の管理、残された核燃料・核廃棄物の処理には、今まで以上に科学技術を尽くし、安全管理を尽くし続けることが必要です。
 それは「ヒステリー」や感情でどうになるものでもなく、人道とともにある科学的なものの見方で、色んな人が知恵を尽くし続けなければならないのですから。
 
 「電力を原子力に『依存』してきた。原子力をやめるなら何に『依存』してゆくのか?」という立論をする人がいます。
 私は、「電力を何かに『依存』しなければならない」考え方自体が間違っていると思います。
 これは、要するに依存症です。

 辞書によれば、「依存」とは「他に頼って存在、または生活すること。」です。

 人が生活する上でどれくらい電力を使うか、そのこと自体を選択しなおせばよいのです。電力源としてその時点で何が考えられるかとの兼ね合いも考慮に入れて選択するべきです。

 これが大筋の方向性だと思います。

 もちろん、今日明日どうする?という問題は別問題で、現在ある状況との兼ね合いで考えていくしかないのですが、私たちが進むべき大筋の方向性はちゃんと見定めていなければならない、と思います。
 
nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 3

コメント 4

心如

 人間が生きていくのに必要な物ってなんでしょう。

 綺麗な空気、安心して飲める水、安全な食べ物、etc.

 便利さと快適さを少し我慢すれば、電気はあまり要らないかも知れませんね ^^;
by 心如 (2011-06-15 19:21) 

hm

shiraさん

 ナイスありがとうございます。


心如さん

 ナイス・コメントありがとうございます。

 そうですよね。

 人それぞれ何を優先するか、価値観は違うでしょうが、「綺麗な空気、水、安全」と「便利さ、快適さ」とを、どのあたりまで求めるか、それがぶつかるときどちらを優先するか、それを国や大企業に決められるのではなくて、自分たちで考えたい、選びたいです。
 
by hm (2011-06-15 22:27) 

ayu15

サブプライムも原発などいくつかうちの漠然とした不安があたってしまいました。

「自分が南方仁のように未来からタイムスリップしてきた人間だと思って、未来に起こるさらなる原発事故による悲惨な被害を防げないか」


結局人に不安を離してもうまく話せないし、議論になると簡単に崩れるし(うちが)
あまりにも無力を感じます。


結局不安に感じたことをうちは何も防げていないようです。

やばいと思いながらもどうすることもできず押し流されていく・・・そういう人が歴史上何人もいたでしょう。

某タレント弁護士とかアピール力あればもう少しうちの不安に耳傾けてくれる人いたのにとか思ったりします。

by ayu15 (2011-06-19 21:59) 

hm

ayuさん

 ナイス・コメントありがとうございます。
 
 よく分かります。そういう無力を感じることについて。

 私にはなかなか出来ないことでしたが、無力感にめげずに、言わなければならないことは言い続けられるようになりたい、と思います。
by hm (2011-06-20 11:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0