【3】高校への出前授業「18歳選挙権」行ってきました~その3 [だから,今日より明日(教育)]
その1 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16
その2 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16-1
神戸鈴蘭台高校での出前授業、続きです。
この出前授業中は、学校と放送部との協力によりある演出をしていただきました。
例えば、
「あなたは大学授業料無償化に賛成!」
みたいな質問に対し、会場では、
賛成の生徒 ピンクの札
反対の生徒 ブルーの札
を上げてもらいます。
そのピンクとブルーの札の上がり具合を、前から撮った画像(全体像)がそのまま前の大スクリーンに映してもらっています。
選挙では、一人一人は一票。
その集合が、選挙区の、国の、そのときの何らかの答えになる。
それと同じようなイメージをこの出前授業でも作れたら、というコンセプトで、学校側に工夫していただいたのがこの演出。
前向きで、エネルギッシュな先生、生徒さんたちの工夫に、素晴らしいなあ、と思いました。
さて、授業のテーマは
テーマ3 選挙に行ったら何が変わる?(「人生が変わる?」)
に進みます。
ここは、いちはやく今年の選挙に行った3年生の2人から、「経験談」をきいてみます。
「大人になった感じがした」 → この「感じ」、感覚はとても大事なものだと思います!
社会の一員という感覚で生きる、というのが大人ですもんね。
「投票したことで、(政治)ニュースに関心が増した」 「投票した相手に関係するニュースは、『耳に入ってくる』」
→ 私も、初めて投票した後は、それを感じました。
これは大きいと思います。
今までスルーしていたニュースが、投票すると「自分の投票した○○党」のニュースになります。
そうすると、
「ああ、○○党に投票してよかったな。いいことしてくれているな。」
ということもあれば、
「○○さん、何してくれてんの!?私が一票を入れたのに(怒)」
とか。
これが一種の「大人のニュース感覚」です。
自分にとって「関心あるニュース」「面白いニュース」の割合が増えるので、大げさに言えば、人生少し楽しくエキサイティングになります。
さて、そうすると、投票した結果が自分にとって「失敗」ということもありえるわけで、それなら投票に行くのも怖いことじゃないか、と思う人もいるかもしれないが・・・という話もあるのですが、そこは、
「(衆議院なら遅くとも)4年後にまた選挙がある」
「次の選挙で、もっとよく考えて投票するための材料、経験にするのがいい」
との先生からのアドバイス。
そうです。
間違った、失敗したとしても、オリンピックのごとく「4年後がある」。
政治、選挙は、絶対の正解がない世界。
試行錯誤、トライアンドエラー、あって当然。
「何党がいいのか、だれがいいのか、自分が絶対正しいという自信がない」のは18歳も、41歳(私)も、70歳も同じです。
それでも、
そのときの自分の考え、感覚に近い投票をしてみる
というのが選挙を通じての政治参加です。
それでいいよ、という話でした。
あと、先生から、選挙権の意味について大事な指摘をしていただきました。
私が、これは説得力あるなあ、と思った話。
「税金は投票に行かなくても納めなければならない。
では、その税金の使い道について、意見を言わずに、国に政治家にお任せでいいですか?」
「お金だけ渡してどうぞ自由に使って、で本当にいいですか?」
というメッセージ。
「渡したお金(税金)は、できるだけこういうことに(例えば、教育、子育て、地元産業の振興など)使ってよ」という意思表示をする貴重な機会が、選挙での一票です。
この問いかけ方は、今後も私が同じような出前授業や講演をするときは使わせてもらおう、と思いました。
90分の授業。
全校生徒ともなると、どうしても体育館で床に座る形です。
これは長丁場なので、足腰にくる・・・
60分経過のところで、一息入れてストレッチをしていただき、後半戦へ。
私が大切だと思っている話を次に。
テーマ4 表現の自由~少数意見は大切?
(あの大ヒット映画の一場面も関係ある!?)
へと(つづく)
神戸シーサイド法律事務所 弁護士 村上英樹
その2 http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-12-16-1
神戸鈴蘭台高校での出前授業、続きです。
この出前授業中は、学校と放送部との協力によりある演出をしていただきました。
例えば、
「あなたは大学授業料無償化に賛成!」
みたいな質問に対し、会場では、
賛成の生徒 ピンクの札
反対の生徒 ブルーの札
を上げてもらいます。
そのピンクとブルーの札の上がり具合を、前から撮った画像(全体像)がそのまま前の大スクリーンに映してもらっています。
選挙では、一人一人は一票。
その集合が、選挙区の、国の、そのときの何らかの答えになる。
それと同じようなイメージをこの出前授業でも作れたら、というコンセプトで、学校側に工夫していただいたのがこの演出。
前向きで、エネルギッシュな先生、生徒さんたちの工夫に、素晴らしいなあ、と思いました。
さて、授業のテーマは
テーマ3 選挙に行ったら何が変わる?(「人生が変わる?」)
に進みます。
ここは、いちはやく今年の選挙に行った3年生の2人から、「経験談」をきいてみます。
「大人になった感じがした」 → この「感じ」、感覚はとても大事なものだと思います!
社会の一員という感覚で生きる、というのが大人ですもんね。
「投票したことで、(政治)ニュースに関心が増した」 「投票した相手に関係するニュースは、『耳に入ってくる』」
→ 私も、初めて投票した後は、それを感じました。
これは大きいと思います。
今までスルーしていたニュースが、投票すると「自分の投票した○○党」のニュースになります。
そうすると、
「ああ、○○党に投票してよかったな。いいことしてくれているな。」
ということもあれば、
「○○さん、何してくれてんの!?私が一票を入れたのに(怒)」
とか。
これが一種の「大人のニュース感覚」です。
自分にとって「関心あるニュース」「面白いニュース」の割合が増えるので、大げさに言えば、人生少し楽しくエキサイティングになります。
さて、そうすると、投票した結果が自分にとって「失敗」ということもありえるわけで、それなら投票に行くのも怖いことじゃないか、と思う人もいるかもしれないが・・・という話もあるのですが、そこは、
「(衆議院なら遅くとも)4年後にまた選挙がある」
「次の選挙で、もっとよく考えて投票するための材料、経験にするのがいい」
との先生からのアドバイス。
そうです。
間違った、失敗したとしても、オリンピックのごとく「4年後がある」。
政治、選挙は、絶対の正解がない世界。
試行錯誤、トライアンドエラー、あって当然。
「何党がいいのか、だれがいいのか、自分が絶対正しいという自信がない」のは18歳も、41歳(私)も、70歳も同じです。
それでも、
そのときの自分の考え、感覚に近い投票をしてみる
というのが選挙を通じての政治参加です。
それでいいよ、という話でした。
あと、先生から、選挙権の意味について大事な指摘をしていただきました。
私が、これは説得力あるなあ、と思った話。
「税金は投票に行かなくても納めなければならない。
では、その税金の使い道について、意見を言わずに、国に政治家にお任せでいいですか?」
「お金だけ渡してどうぞ自由に使って、で本当にいいですか?」
というメッセージ。
「渡したお金(税金)は、できるだけこういうことに(例えば、教育、子育て、地元産業の振興など)使ってよ」という意思表示をする貴重な機会が、選挙での一票です。
この問いかけ方は、今後も私が同じような出前授業や講演をするときは使わせてもらおう、と思いました。
90分の授業。
全校生徒ともなると、どうしても体育館で床に座る形です。
これは長丁場なので、足腰にくる・・・
60分経過のところで、一息入れてストレッチをしていただき、後半戦へ。
私が大切だと思っている話を次に。
テーマ4 表現の自由~少数意見は大切?
(あの大ヒット映画の一場面も関係ある!?)
へと(つづく)
神戸シーサイド法律事務所 弁護士 村上英樹
2016-12-17 08:26
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