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時はまさに年度末 [弁護士業について]

 3月末、「平成26年度」末が近づいてきました。

 今年度は兵庫県弁護士会副会長を務めてきましたが、それもあと数日で終わり。
 次年度への引き継ぎ等に入っています。

 弁護士に限らず、各種業界でもそうでしょうが、日常の業務とあわせて、一種の公務をやる毎日というのは、いわば「二足のわらじ」の生活で、かなり厳しいものでした。

 日常の弁護士業務というのは、その大部分が人とのコミュニケーションにあり、コミュニケーションが円滑にいく為には「時間の余裕」と「心の余裕」というものが大いに影響するものです。

 その意味では、依頼者等の皆様には、すぐに連絡がつかないこと等が多く、また、お話しできてもどうしても「手短に用件のみ」という形になることが多くなったことをお詫び申し上げます。
 せっかくご依頼を申込み頂いても、多忙を理由に断ることも多々有り、それも申し訳ない気持ちです。

 しかし、役員をやってみると、これまで何気なく、自分の属する団体に「してもらっていた」こと、「してもらって当然」と思っていたことも、当たり前のことでは無く、誰かが汗水垂らしてやっていることの結果であることが実に良く分かりました。

 「公共心」のようなものは、教本などで教えられて分かるものではなく、実体験を伴ってようやく身につくもの、ということですね。
 平たく言えば、「ほんのちょっとのことだから、みんな協力してよ~」という立場に立ってみる、と言う体験は大事です。(もともと、一匹狼器質の私は、以前はそういわれても余り協力的でなかった・・・。でも、やってみると、私が想像したよりも、多くの方々が本当に熱心に弁護士会の行う公益的な活動に尽力しておられました。)
 学校教育などでも、例えば、苦労して文化祭を作りあげた、とか、苦労して○○同好会から始めて校長等に○○部を設立させた、とか、そんな体験でもって、「公共心」が学べるのではないかな、などと思った次第です。

 弁護士会、弁護士がどうあるべきかは、今の時代は本当に難しく、単純ではありませんでした。
 サービスの拡充は基本的には良いことだけど、紛争をどこまで本格的にやるのか、早期に収めるべきかをコントロールするのも弁護士。
 つまり、依頼者に誠実に、でも、単なる依頼者の言いなりであってもいけない。その意味では、単なる「雇われ」のような存在ではなく、弁護士は「自分の見識」を持たなければならないと思う。
 けれども、その基盤が安定していないと、その題目は画餅となってしまう。
 これをどうするか?という課題が、弁護士会の抱えている各種問題の根底にあり、この課題に何度も直面させられる1年でした。

 この1年で感じたこと、考えたことを、今後、世の中の皆様のために活かせるよう努めていきたいと思っています。


                                        弁護士 村上英樹(神戸シーサイド法律事務所

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mai

お疲れさまでした!今後のご活躍を期待して拝見します(*^_^*)
by mai (2015-03-27 19:34) 

シルベーヌ

お疲れ様です…きっと活かせると思います。
by シルベーヌ (2015-03-28 06:10) 

hm

maiさん おそくなりましたが、ナイス・コメントありがとうございます。
 修行の一年だったように思いますが、もっと人の役に立てるように今後がんばります!

シルベーヌさん
 遅くなりました。コメント有り難うございます。
 活かすよう努めます。

shiraさん、心如さん
 遅くなりましたが、ナイスありがとうございます。
 
by hm (2015-05-01 17:49) 

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