「奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち」(小学館) [だから,今日より明日(教育)]
兵庫県神戸市の私立灘中学校、橋本武先生の授業について書かれた本です。
中学3年間かけて、横道にそれながら、中勘助「銀の匙」を読むのが、この先生の国語の授業。
教科書は使わず。
戦後の話です。
確かに、こんなことが許されるのも、トップ校の特権みたいなものかもしれませんが、教育の場面では、上から「型にはめる」よりも、現場の創意工夫というものが大切、ということを感じさせてくれる本です。
なので、学ぶ側(教育を受ける側。生徒、保護者。)も、「型にはまったもの、即効性のあるものを与えてくれるよう」望むのではなく、受け容れる幅を広く、素直な気持ちで学びに臨んでゆければ、先生も生徒も共同して充実した良い時間を過ごせるのだろう、ということになると思います。
一言で言えば、色んな面でおおらかさ、って大切だな、と思いました。
2011-10-14 17:22
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目先の損得(試験の点数)よりも、人間としての品格を養う。そんな教育が、いまの日本には欠けているのではないかと… 教える方も、試験の成績ばかり重視しないで、人格形成にもっと力を入れて欲しいと思いますが…
by 心如 (2011-10-15 13:17)
心如さん
ナイス・コメントありがとうございます。
目先の試験の成績を上げるために躍起になるだけでは、実は、点数さえも思うように取れなくなったりするものです(いずれ)。
いろんな事に取り組む姿勢そのものなど、深い部分で力をつけることが、ゆっくりに見えても、大事ですよね。
by hm (2011-10-17 10:57)
ご無沙汰です。うちのPCがえらいことで使えません。回復したらよんでないものを
よませてもらいますね。
いままで不要だったのできがつきませんでしたが画像認証てよみにくいですねえ。
by NO NAME (2011-10-21 18:05)
ご無沙汰です。うちのPCがえらいことで使えません。回復したらよんでないものを
よませてもらいますね。
いままで不要だったのできがつきませんでしたが画像認証てよみにくいですねえ。
by あゆ (2011-10-21 18:06)
[上から「型にはめる」よりも、現場の創意工夫というものが大切]
てそうだなあとうちも思います。
画一的にみて強制してはみ出した人を「不良品」としてしまうそんな社会にしたくないです。
ログインできたので画像認証いらないので助かります。あれほんと読みにくいんですよ。
by ayu15 (2011-11-07 12:53)
>あゆさん
ナイス・コメントありがとうございます。
灘とか、一部の学校だけではなく、できるだけたくさんの教育現場で、教師が自分で本当によいと思ったことは、上からわくをはめられずに、どんどん自由にやれるようになったらいいと思います。
「学習指導要領に沿って」云々が、教育の豊かさを奪うなら、本末転倒だと思います。
by hm (2011-11-07 16:46)