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すばらしい決断!~サッカー 代表試合  [くらしと安全(交通事故その他)]

 TVで、サッカー五輪代表の五輪壮行試合を見ていた。
 日本 対 アルゼンチン。

 日本は強豪相手に実にいい攻撃をしていて、惜しい場面が何度もあった。
 しかし、アルゼンチンの速く巧みな攻撃の前に一点を失う。
 何とか追いつきたいという後半35分過ぎころから、雨が激しくなり、雷鳴が轟くようになる。

 そこで。
 ゲームは審判の指示で中断。
 それから数分後、ゲーム中止が決定された。

 私は、本当にすばらしい決断だった、と思う。
 テレビを見ていて実に嬉しかった。

 ピッチの選手もおれば、多数の観衆がいる。

 五輪前ということでイヤでも盛り上がるが、だが、命には替えられない。
 今回、落雷の恐れがある事態から観客を遠ざける決断が早かった。

 テレビを見ている、つまり、物事を客観視している私たちは、「危ないから早うヤメ!」と普通に思う。

 だが、その場にいる人、選手や観衆は熱中しているのだ。
 しかもサッカーは終盤になれば時計との戦い。特にリードされているゲームでは、1分、いや1秒でも惜しい。だから、後半39分でゲームセットなどといわれたら納得できないことだ。
 という気分で、落雷の音などがあっても、中には、ゲーム続行を望んでしまうのも、人間心理である。あと6分くらい大丈夫だよ、やってくれよ、せっかく大枚はたいてチケット買ったんだから・・・

 でも、そんなときに、一生を左右するような事故が起こりかねない。
 あとで悔やんでも、もとにはかえらない。
 訴訟になっている高校サッカーの落雷事故について以前にも記事を書いた。→ http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2006-03-13 
 そういった状況で、選手や観衆を危険からいち早く遠ざけることは、運営者の責任。だが、その決断だって勇気が要る。
 今回の早い決断は見事だった。
 少なくとも非常に良い例をつくった。

 
 また、私たちが心にとめたいのはこういうことだ。

 上記したサッカー中の落雷事故に関する訴訟で関係者のみなさんやそれを支援する皆さんが、一生懸命活動され、安全への配慮を求める声をあげておられることなど、要は、個人個人が安全第一の在り方を求めていくことが、運営者の正しい判断を後押しし、多くの人の生命身体を危険から救う

 
 代表のゲームでも落雷の場合は中止でも仕方ない。命にはかえられぬ。

 
 こういうものだ、と多くの人が認識することによって、わが国の安全意識は確実に高まる。
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shira

 言われてみれば、「やめる勇気(やめさせる勇気)」は「続ける勇気(続けさせる勇気)」よりもはるかに強い意志を要しますよねえ。
by shira (2008-07-30 22:05) 

hm

shiraさん

 ナイス・コメントありがとうございます。
 
 本当にそうだと思いますよ。これは。
 それなんで、余計に、代表試合でこういうすばやい決断がなされたことは人の記憶にも残りやすいので実にいいことだ、と思ったのです。

 ただ、練習試合のような試合だったから早く決断できた面もあるでしょうね。せっぱつまったW杯予選等ならば躊躇われたかも。(ちゃんとしたルールはわかりませんが、中断しても観客が危ないことにかわりはないので、その日はそこで中止して後日続きの時間から・・・とかいうサスペンスデッドゲームみたいなことにせざるを得ないでしょうか。)
by hm (2008-07-31 11:55) 

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