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おおタカラヅカ!~星組 スカーレット・ピンパーネル [息抜き!?]



 タカラヅカみてきました。

 この演目すばらしい。ユーモアあり、ワクワクするストーリーで、感動の結末・・・

 まだこれから公演を見に行く人のために、ネタバレ記事は書きません。

 しかし、よかったー。

 タカラヅカ見るなら、この演目は超おすすめです。


 時代は、フランス革命のまっただ中。
 1789年の革命によって、人民のための政治が実現するかに見えた。
 が、革命指導者ロベス・ピエールら率いるジャコバン党は、革命後の外圧などの混乱の中、貴族らを次々と断頭台荷送り、粛正を厳しくし、しだいに恐怖政治を敷くようになる。
 そんな中、無実の命を救うべく活躍する謎のスカーレット・ピンパーネル!!

 
 この時代・・・
 例え、どんなすばらしい理想を掲げて革命を成し遂げようとも、権力を握ると権力を維持するための事情が出てくる。
 フランス革命のロベス・ピエールも同じ。
 まだ「人民の立場から、権力を縛るシステム」が確立されていなかった時代、人民のための革命政府さえも人民を抑圧したのだ・・・

 ということで、個人個人の幸福を実現するためには、「権力を縛るシステム」がいかに必要なものか、よく分かります。
 そしてこの「権力を縛るシステム」こそが、近代~の憲法に課せられた役割であったわけです。
 そう、この「権力を縛るシステム」として憲法をつくり、権力者といえどもこれはやっちゃいけないよ、という約束、これこそが「立憲主義」。
 日本国憲法の役割の最も重要な点も、この「立憲主義」なのです。
 
 「立憲主義」。
 コイツのせいで、スカーレット・ピンパーネルのような怪傑が活躍する場がなくなった・・・じゃなくて、コイツのおかげで、スカーレット・ピンパーネルのような怪傑がいなくても、無理無体に人が権力者の都合で殺されるというような目に遭わずに済むようになったのだ・・・
 
 ・・・なーんてことを、この演目を見ながら考えている人は珍しいだろう、ヘンな人だろう、とか思いつつ、私のタカラヅカ観劇は、感激とともに幕を閉じたのでした。
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ayu15

このお話も、以前hmさんにナイスいただいた「怒りの感情」とかヒーローものとか?なんかうちには素直によろこべないんです。
「悪いやつは退治しよう!」でいいのでしょうか?
野放しようも困りますが・・・。
なんだかうちにはこれも社会的障害問題にもみえそうです。


権力を縛る立憲主義なんですねえ~。でも今の世の中束縛したいされたいという傾向の人が増えているらしいですよ。
自由を放棄する自由もあるそうな・・・;変な突っ込みすみません。

by ayu15 (2008-08-02 10:28) 

hm

ayuさん

 ヒーローもの??
 そういう単純な演目ではありません。少なくとも、勧善懲悪モノとは全く違います。
 というより、知恵くらべみたいな面白さとストーリー展開の巧さが光る、舞台作品としてはかなり完成度の高い作品でした。

 スカーレット・ピンパーネルは、理不尽に(一応「革命の維持のため」という名目ではあるがちゃんとした理由無く)人が殺されるのを助けようとしている人であって、基本的に人を傷つけるのはキライですから、襲われない限り悪者退治しませんよー
 権力者達にねらわれる無実の人を助けて逃がす、とか、とういうことをするなぞの男です。
 つまり短絡的に「悪いやつ(革命政府に逆らうヤツ)はやっつけてしまえ」という世の中に抵抗する存在です。
 だからカッコイイのです。
 というか、タカラヅカでは、ただの勧善懲悪モノでは人気演目になりえないでしょう。

 自由を放棄する自由を行使することはできるでしょうが、その場合は、自分も自分の家族も、将来の国民も、みんなが理不尽に命を奪われても良いという覚悟をしなければなりませんねー
 そんな覚悟があって、自由を放棄したいと言っている人がどれくらいいるのでしょうかね?
 少なくともわたしゃ、まっぴらごめんです。
by hm (2008-08-02 12:23) 

shira

 神戸と言えばタカラヅカですねえ。
 手塚治虫が大のタカラヅカファンだったのというのは有名な話ですが、小松左京が雑誌「SIGHT」のインタビューで『リボンの騎士』こそ手塚の想いを果たした作品だと述べています。つまり、マンガでタカラヅカをやっちゃったという。そもそも主役のサファイアからして男装の麗人だし、マンガの節々にミュージカル仕立ての部分がありますし。
by shira (2008-08-02 22:13) 

hm

shiraさん

 ナイス・コメントありがとうございます。
 手塚治虫もタカラヅカ含めて、宝塚文化圏?の人ですからね~
 何年か前に藤原紀香らが出演していた、戦時中の宝塚を題材にしたTVドラマでも、手塚少年が登場していました。
 基本的に、自由や情愛を謳歌するこの雰囲気、私は好きですね~
by hm (2008-08-04 11:55) 

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