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シュレッダー事故について [くらしと安全(交通事故その他)]

 家庭のシュレッダーに子どもが指を挟まれ,切断するという,そんな事故がたくさん起こっていることがニュースになっています。

 このニュースについて,同業者で,私の尊敬する先輩,弁護士津久井進先生のブログの記事を見て,この問題の本質,一番大切な部分を感じたので,トラックバックさせていただきました。

 http://tukui.blog55.fc2.com/blog-entry-22.html#more

 津久井先生は,大人しか読むことの出来ない注意書きなどではなく,「子どもの視点」にたって安全な設計かどうかを考えることが,大切であると述べておられます。これはもう,このキーワード「子どもの視点」に尽きる,と思いました。

 私が,安全な世の中を実現するため大切だと思うことは,このように「子どもの視点」など,つまり,色んな人の立場(利用者など,それも様々な種類の)に立って物事を考える想像力であり,そういう想像力を働かせようとする心だと思うのです。

 これは,「優しさ」であるし,「愛」である,と思います。

 そのサービス・製品の向こうにいる利用者,その家族の姿を,「絵として」想像してみましたか?

 なぜその想像力が欠けてしまうことがあるか,といえば,やはり,企業として製品を安く作り大量に販売して利益を上げなければならないというところに没頭してしまいがちだからだと思います。

 企業だから利益を上げなければ存続できない。これは当然のことで,それ自体を悪とは言えません。

 が,製造する企業自身が,利益追求には反面「人へのやさしさ」「弱者の視点」「安全への想像力」を見えにくくする怖い作用があることを強く意識し,

万一,安全性に欠けた商品を世に出してしまったときは,会社をたたむ

気持ちで臨んでいただきたい,と思います。それくらいの気持ちであってやっと,事故を最小限に抑えるというレベルに達するものではないか,と思います。

 技術の進歩の成果であるサービス・施設・製品の事故を見ると,「何のための科学の進歩やねん」と思います(もっと言えば,戦争こそ「何のための…やねん」,ですが)。「高度な科学技術の水準に見合った安全」を,私たちが声を上げて実現させていきましょう。

 これから,裁判基準も必ず「子ども視点」が重視されるようになります。なぜなら,私には,それが安全のための絶対条件であり,社会の健全な発展に必要なことだ,という確信があり,1人の弁護士として,また,他の同じ考えの弁護士ほか色んな方々と協同して,いつまででも認められるまでそれを裁判でも訴え続けていくからです。


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コメント 1

robou

津久井進先生 のブログ、拝読させていただきました。
他の記事も興味深かった。

>私たちが声を上げて実現させていきましょう。
>1人の弁護士として,また,他の同じ考えの弁護士ほか色んな方々と協同して,いつまででも認められるまでそれを裁判でも訴え続けていくからです。

私は、普段恋愛にうつつを抜かしまくって酒を浴びているしがないOLですが、
何かそういった行動にどんどん、参加していきたい、と思いました。

子供を安心して生んで、遊ばせることができる社会、日本をのぞみます。
by robou (2006-08-26 18:14) 

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