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2019年もお世話になりました [弁護士業について]

 本年の執務は今日で最終日になります。

 弁護士登録20年目の1年が終わろうとしています。

 今年も,依頼者の皆様,仕事で関係する他業種の皆様,先輩後輩の同業者の皆様,色んな方々に大変お世話になりました。

 業務そのものとしては,弁護士登録以来,もともと多く取り扱ってきた交通事故案件について,

交通事故相談/弁護士村上英樹 のホームページ
https://www.hideki-m-k.com/

を作りました。
 これは,もちろん多くの弁護士が交通事故被害救済のために取り組んでいるわけですが,私の考え方,つまり,交通事故案件の示談・訴訟などにおいて,「適正な賠償を得るために必要なポイントをしっかり見極め,そのポイントに十分な力を集中することによってあるべき被害救済を実現する」というスタンスを広く知って頂きたいという思いからでした。
 今どきのwebサイト事情からすれば,このホームページがそれほど目立つものではなく(むしろ事の性質上,落ち着いたトーンでの作成をお願いしました),このページがあるからといって依頼が爆発的に増えたとかそういうことはありません。
 ただ,依頼者の方や,依頼を考えて下さる皆様が,私の考え方を知っていただくことで安心感を得られたり,事件への向き合い方の参考にして頂けているなら幸いと思っています。

 また,4月からはラジオ大阪の番組に出演し,8月から「村上英樹の法律相談所」という番組を持つようになりました。

↓ これに関するブログ記事
https://h-m-d.blog.ss-blog.jp/2019-09-04

 老若男女どんな人でも聞きやすいように,優しい語り,かみくだいた解説を心がけています(ブログ記事よりもずっと)。
 公共電波の放送はやはり反響が大きく,「聴いたよ!」と言ってくださる方が思いのほか沢山でした。
 テレビ局,ラジオ局というのも,ネット社会の中で立場が変わってきていますが,それでも社会の中での存在感が大きいことを知りました。

 そして,11月はマレーシアへの事業展開のための(?)旅行で大いに学びました。

マレーシア日記~その1 
https://h-m-d.blog.ss-blog.jp/2019-12-10

 「事業展開の」は具体的には未定です。
 私の考えるのは,日々接する地元神戸の事業者の方々の「行く先」です。
 つまり,ビジネスがグローバル化する中,私が普段お話しする会社経営者の方々も海外進出を考えられている方,すでに海外に拠点を持たれている方が増えてきています。
 そういう時代に,地元企業の「行く先」についても私が何らかの法的なサポートができるよう,自分の対応力を広げたいと思っています。
 マレーシアほか海外進出を私自身が具体的に法的にサポートできる体制ができれば一番よし,私自身で対応できない範囲(現地での法的手続き,裁判など)ならば適切な人(信頼できる現地の法律事務所,弁護士)に「つなぐ」ことができるようになる,そういう範囲を広げて,「村上弁護士に相談すれば何かしら道が開ける」と思ってもらえる存在になりたいと考えています。

 
 そのほか,今年,ご依頼頂く案件として増えたのは,「企業の相談」「相続」の2種類でした。
 
 「企業の相談」というのは,やはり私自身の年齢(40代)がちょうど各企業で中核を担いつつある方々の年齢と近くなってきたというのもあり,また,ここ数年企業経営者が多く集まる奉仕団体(ロータリークラブなど)の活動をするようになったことから,企業経営者とお話しする機会が増えたことによるものと思います。
 去年,会社法務についてのホームページも作りました。

「弁護士村上英樹/経営者の身近なパートナー」
https://www.hideki-m.com/

 企業のうち,ある程度の割合で既に「顧問弁護士」がいると思います。
 が,話してみると,かなり本格的な事業展開をされているのに「顧問弁護士」はおらず,何かことがあったときに弁護士を探している,という企業もありました。
 これからの時代の「顧問弁護士」としては,やはり,対応の速さ,柔軟さに加えて,(変化の激しい時代だからこそ)本質を経営者と共に考えていけるだけの識見を兼ね備える必要があると思っています。

 
 「相続」案件の相談も増えました。
 戦後の日本経済の成長の推移から考えると当然なのですが,今の時代に亡くなられる方が築き上げてこられた財産(遺産)がとても貴重なものになっています。
 たとえば,私は昭和50年生まれ。高校2年生ころ(1992年ころ)がバブル崩壊とされています。
 高度成長期からバブル期までと異なり,私が社会人になってからは,ごく一握りの成功者を除いては,こつこつ働くだけでは財産を築くのが難しい時代になりました。
 私は20代のころなどは「親の遺産など要らない。自分は自分で稼ぐから。」というくらいの気概でないとダメではないか,と思っていました。
 もちろん「気概」はそれはそれでいいのですが,やはり20年くらいの社会経験を経てみると,たとえば,生活設計にしても事業展開にしても,「親世代がしっかり築き上げてくれたもの」があるならば,それは大切にして,それを礎にして生活を良くする,事業を発展させることが理に適っているということがよく分かるようになりました。
 「相続」案件の「意味合い」を深く感じるようになりました。

 このブログも何だかんだといってもう15年くらい続けています。
 弁護士の使命(弁護士法1条 人権擁護と社会的正義の実現)を実現することに真っ直ぐあること,という私の思いは全く変わりません。
 が,その中身をどう考えるか,ということについては毎年,毎月,毎日「気づき」があります。
 それは多くの方々,多くの事件に関わらせて頂いていることによる「気づき」です。

 自分が仕事できていること,それは,依頼者の皆様,他業種の皆様,事務所の他の弁護士,事務スタッフ,家族のお陰です。
 その感謝をもって,来年以降も精進していきたいと思っています。
 
 それでは皆様良いお年を。
 2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

                     神戸シーサイド法律事務所
                         弁護士 村上英樹
 
 
 
 
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