阪急電車

  • 作者: 有川 浩
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/01
  • メディア: 単行本



 今ごろですが、やっと「阪急電車」を読みました。

 私は、阪急電車大好きで、毎日阪急で通勤しており、梅田~三宮間の移動でも、JR、阪神、阪急と3つ選択肢がありますが、1人のときは必ず阪急に乗ります。

 阪急のまったりとした空気が良いのです。

 中学生のときは、神戸の高校に「阪急電車」で通学するため(そして、阪急電車内で出会って知り合うであろう丸顔で可憐な女子高生と恋愛をするため。但し、現実には妄想で終わる。)に、受験勉強に励みました。

 社会人になるとき、東京で仕事するか、神戸で仕事をするか考えたのですが、やっぱり、「阪急電車」に代表される神戸の空気を思い出すと、神戸で仕事し神戸で生活したいと思いました。

 
 小説の舞台となる「阪急今津線」は、塾通いの中3のとき、高校通学の3年間とずっと毎日乗っていた路線です。

 私にとってこの小説のようなドラマは殆どなく、ただひたすら「日常」の路線でしたが、この小説では、私にとっての「ただの日常」の路線が、ドラマのステージになっており、何とも楽しい気分にしてくれました。
 
 出てくる登場人物がどれもこれも、阪急文化圏らしい、いい感じで、和みました。

 やっぱり、この街で暮らしていて良かった。幸せだ、と感じました。(って、住まば都、なんで、ただの地元贔屓なのですが。)

 
 今後も、この街の笑顔を増やすことに繋がる毎日を送りたいと思いました。