前回の記事

弁護士は何でも調査できるのか?
http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2016-10-27

を書いた後、そうだそうだコレ言っとかないとと思ったことがあるので補足します。

 一般の方が弁護士に依頼して、

「普通ならできないことを調べることができる」

という場合には、こういう種類のこともあります。


 弁護士「個人」の人脈や経験によって、

普通の人は繋がっていない専門家に繋がっていること

などがあります。

 例えば、弁護士「個人」の人脈として、

・ 友達に医者が多い
・ 建築関係の専門家とのつながりがある
・ 芸能人の知り合いが多い(使えるか?ですが)

などがあります。

 また、弁護士「個人」の経験として、

・ 医療関係の案件が多ければ、医者や医療関係者に色々尋ねた経験があり、また何かあったときに「色々聞いてみる」ことができる。

とか

・ 難しい交通事故の案件を扱った経験が多い人の場合に、交通工学鑑定(車がこのスピードで走ってくれば、衝突後、損傷がこれくらい大きくなる、というような物理的な分析など)の専門家と接点がある(以前にも依頼したことがある)。

とかそういうことがあります。

 なので、弁護士の「権限」とかそういうものではないけれども、弁護士の経験や人脈によって、普通レベルではなかなか出来ない調査(専門家に意見を求める調査など)ができる場合があります。

 このあたりは、私たち弁護士としては、日頃から、知恵を借りることができる(また、必要なときには、逆に法律的なことを教えてあげられる)知り合いをたくさん作っておくこと、依頼案件をする中で出来た他の分野の専門家とのつながりを大切にしていくことにより、「自分の調査能力」をレベルアップしていかなければなりません。
 私としても、「自分の調査能力」の面でも、皆様に頼って頂ける存在になるべく、日々努力していきたいと思っています。
 

       神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹