給食を食べながら決まっている給食費を払わないのはケシカランし,未納に困っている市の立場も分からなくはない。
 
 だが,法律実務家の立場から言えば,このやり方は得策とは思われないし,対象となる金額からすれば非常識とさえも言える。
 そして,親としての立場からいえば,私は,給食費くらいの金額のものに保証人など要求されることには素朴に腹が立つ。なぜ,我が子の給食費ごときのことで他人様に保証人をお願いするような迷惑をかけねばならないのか!

   こんなことで「保証人」など立てさせられるくらいならば,我が子が小学校に入学する際には,学期分でも,一学年分でも,あるいは6学年分でもかまわない,「全額一括払い」させていただきたい,と思う。

 いや,もっと言えば,クラスに未納の子がいればその分も(1人や2人くらいなら)私が払ってもよいから,「保証人」は嫌だ。

 これはゼニカネの問題じゃねえ。人としてのプライドの問題だ。

 

 さて,熱くなったところで,クールダウンして,とりあえずニュースを引用し,保証人を要求するこのやり方が得策でない理由を順次述べる。   
  (ニュースより引用)

給食費滞納、宇都宮市が確約書配布…「保証人」に苦情も

 宇都宮市教委は、市立小中学校93校に通う児童・生徒(約4万人)の保護者全員に今年度から「給食費納入確約書」の提出を求めることを決め、書類の配布を始めた。

  支払いが滞った場合に備えて連帯保証人も求めており、保護者からは「きちんと払っているのに保証人まで必要なのか」などと苦情が寄せられている。