私が扱う事件の多くは、民事事件。

 民事というのは、何らかの取引上(借金、売買、賃貸そのほか。契約上といっても良い。)のトラブルです。

 近年、異常に数が多いのは、未公開株詐欺・社債詐欺その他です。

 通常は、問題が発生して(たとえば「騙された」と分かってから)弁護士等に相談します。
 確かに、これが普通だと思います。

 でも、たとえば、弁護士の力が及ばないのが申し訳ないのですが、騙されてお金を取られてから、それを取り戻す、ということは、ハードルが高いのです。たとえ弁護士を付けてもうまくいくとは限りません。

 訴訟で勝てるかどうか

だけではなく

 回収が可能かどうか(詐欺会社が既になくなっている場合、相手先が倒産している場合その他)

という問題があるからです。

 詐欺的なものに限らず、いくらか不安要素があれば、できれば、

契約する前に弁護士によるチェックを受けて頂ければ!!

と思います。

 たとえば、虫歯とか病気でもそうですが、予防することができれば、悪くなってからの治療よりも、よほど楽で、コストも低くて済むからです。

 問題の契約が、ややこしい契約ならば、契約書に判子を押す前に、

契約書を持って弁護士の相談を受けられることをお勧めします

 神戸の、私がいる事務所に来られる方ならば、いつでも私が相談させていただきます(←宣伝。神戸シーサイド法律事務所)。

 遠方の方は、お近くの弁護士事務所又は弁護士会へどうぞ。

 ともかく、弁護士が私でもそうでなくても、契約する前に、あるいはお金を払う前に、チェックすることによって、そこで引き返せれば(又は、契約内容を満足いくものに改めておけば)、その後、長い時間苦労する、あるいは大きな経済的負担に苦しむことがなくて済むケースは多々あります。

 ともかくも、以前ブログ(「これからの弁護士とのつきあい」http://h-m-d.blog.so-net.ne.jp/2011-06-13)でも書いたのですが、これからの弁護士業は、タイムリーな知恵、工夫によって、人の悲しみ苦しみを上手く減らす、というものでなければ、という風に(新年にあたって改めて)思っています。

 そんなわけで、新年は心機一転、どんどん前に出て、よいと思うことをやっていこう、人の役に立てる喜びをエネルギーに研鑽を積んでいこう、と思っています。

 どうぞ皆様、今年も宜しくお願いします。