21日,東京地裁で,国旗国歌に関する東京都教育委員会による教員への強制は違法であるという判断が下されました。教育基本法問題について,非常にタイムリーです。憲法・教育基本法が生かされ,個人の思想良心の自由が守られた,という形です。

 これに対するネット上の意見では,

「個人の心の自由を守ったいい判決だ」というものから,

「日の丸・君が代を否定するのはヘン!起立しないのはおかしい!ばっかじゃないのこの裁判長!」というものまで様々です。

 なかには,「日の丸・君が代が軍国主義の象徴だからダメと裁判所が認めた!」という人もいるみたいです。←これは明らかな読み間違いです。

 この判決は妥当か?特異な判決か?ということで他の弁護士と議論したところ,ある弁護士がこう言いました。

「私は日の丸が大好きなんだ。嫌う人の気持ちに賛同は出来ないよ。

だけど,どうしても嫌だと言っている他人に強制するもんじゃない。

だから,この判決は,こんなもん,当たり前だ。普通の判決だ。」と。

 私は,これがこの判決の普通の読み方,至極まっとうな意見だと思います。