http://www.hyogoben.or.jp/topics/img/100220kenpou.pdf

2月21日(土)午後1時から、兵庫県弁護士会館で、兵庫県弁護士会憲法市民集会「裁判員裁判と報道」を開催します。

 ご案内します。

 私は、兵庫県弁護士会の憲法委員会に入っており、集会の準備をするのが担当なので、毎年、こういう市民集会の企画に関わっています。

 今年は、旬の、「裁判員」を扱います。

 私は、民事95%・刑事5%くらいなので、裁判員制度については、人の話を聞いたり、本で読んだりする程度の知識ですが、今最大のテーマであることは間違いないでしょう。

 テレビ・新聞報道では、

「裁判員をやってみて、良い経験になった。」

「市民の声が法廷に届いた。」

といった、「順調」報道が多く目につきます。
 
 私はひねくれているので、「順調」報道がなされると、かえって疑問に感じてしまいます。
 つまり、「順調」「順調」が強調されるのは、もしかして、太平洋戦争開戦後の新聞報道みたいなものではないのだろうか?と。
 何かが隠れちゃいないだろうか?と。

 
 そもそも、裁判員制度については、最高裁が上戸彩さんのポスターなどで宣伝するくらいで、何となく、法律家はこぞって協力しなさいみたいな雰囲気があり、それゆえ、弁護士会内でも制度批判はタブーみたいな雰囲気があって、

「ぶっちゃけ、裁判員制度なんかイランのです。」

などという意見は、よっぽど肝っ玉が据わった人でなければ、仮に思っていても言えなかったりします。(註:この例は、あくまで例であって、私の意見というわけではありません。もちろん、この市民集会の主催者である兵庫県弁護士会も、裁判員制度を推進する立場です。)


 ところで、新聞の細かいところをよく読むと、裁判員の記者会見の様子の細かい部分から、「裁判員の言いたくて言えないホンネが隠されているんじゃないか?」という部分もあったりします。

 
 裁判員が本当に思っていること、感じていることは、「良い経験になった」なんて言う社会見学旅行の感想のようなことではなく実は他にある、そこにもっと重大な問題が隠されている、そんな可能性もあるようです。


 メインは、現役新聞記者さん、ジャーナリズム研究の学者さん、弁護士、模擬の裁判員裁判経験者(市民)さんに色々聞くパネルディスカッションです。
 コーディネーターは私。
 裁判員制度と報道について、ホントのホンネを各方面から語っていただき、有意義な会にしたいと思います。


 鋭すぎる社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」による、裁判員を題材にしたコントもあります。
 痛烈なコントを期待しています。

 皆様、是非お誘いあわせの上お越し下さい。