悪質投資被害が後を絶ちません。
 国内公設の商品先物取引被害は、規制強化によって、ずいぶん減りました。
 しかし、「ロコ・ロンドン金取引」とか、「海外先物取引」、「CFD取引」など、色んな名前の投資話から悪質投資被害に繋がる勧誘がたくさんあります。
 また、銀行・証券会社が販売する商品の中にも、商品の性格や、外務員の販売方法について私からみて疑問のあるものもあります。
 
 日々相談をお受けし、訴訟等もしていますが、業者が倒産したり、悪質勧誘員が姿を消したりするケースも増えており、一旦お金を取られたあとになっては、状況によっては(仮に、後日勝訴判決=「お金を返しなさい」という判決を取っても)現実にお金を取り戻すことが出来ないこともあります。
 
 単純に言って、「美味しい話はない」「儲け話には乗らない」ことが肝要です。
 お金を渡さない、ことが何より大切です。

 今現在、投資トラブルとしてどんなものがあるか、以下に、昨年末、私が消費生活センターの相談員さん向けにお話ししたレジュメの内容(一部改変)を載せておきますので、興味のある方は、参考にして頂ければと思います。


        「金融商品被害について」


       弁護士 村上英樹