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マレーシア日記~その2 [海外のこと]

 「マレーシア日記~その1」の続きです。

 11月17日(日)

 昨晩から,通訳の水池さんと合流しています。
 水池さんは学習塾を主宰されていて,留学経験もあり英語が堪能,この旅中でのコミュニケーションにおいて私は幾度も助けて頂きました。

 住宅街のショッピングモールで催された「朝カフェ」に参加しました。

 クアラルンプール中心部から山手の方に「グラブ」で手配したタクシーで移動。
 山手の方の住環境はとても良いです。
 建物も綺麗ですし,自然も適度にあり,陽当たりも良好。

 「朝カフェ」には13人くらい集まっていました。
 日本ゆかりの人,日本に興味がある人の集いです。
 日本人とマレーシア人半々くらいでした。
 30代くらいの若い日本人駐在の人や,マレーシア人の若い起業家の人,現地で学校を経営しているナイスミドルのマレーシア人など多種多様な顔ぶれでした。
 
 ここで,今回の旅の中で一番仲良くなった「新たな友人」(「Sさん」と呼びます)と出会いました。
 中国系マレーシア人,30歳代男性で,「カンパニーセクレタリー」や会計,経理などの仕事をしている人です。
 カンパニーセクレタリー(会社秘書役)は日本にはない制度ですが,海外の国々では会社の重要な機関として一般的です。
 会社設立には必ず必要な存在で,法定の報告の届出,定款変更や登記変更に関する手続き,株主総会や取締役会の議事録作成,保管などがその仕事です。
 Sさんは,日本に来たことはないが日本に強い興味があり,演歌も好きで,日本語練習中です。
 フェイスブックで友達になったとき,「日本語を送って良いですか?」「質問も送って良いですか?」と訊かれたので,「Of course.」と答えたところ,別れた瞬間に,会話の中で聞き漏らしたこと,日本における法制度のこと,日本語のことなど沢山質問が来るという勉強熱心ぶりでした。
 この「Sさん」とは旅の中で後にまた出会うことになります。

 朝カフェでは,マレーシアでビジネスを成功させた有名な日本人(食品パッケージ製造会社の鈴木一郎さん,車のビジネスの永井美香さんなど)の話が出ました。

 お昼からは,場所を移動して,マレーシアのロータリークラブのチャリティ絵画オークションに参加してきました。
 車で案内してくれたのは中国系マレーシア人の弁護士。仕事内容は企業法務,契約書チェックなどで法廷にはほとんど行かない,とのこと。
 
 HELPインターナショナルスクール http://his.edu.my/ という学校で行われた難病支援のイベントでした。
 ロータリークラブ名は Utara Subang Jaya(略してUSJ)ロータリークラブ。
 http://www.rotaryusj.org/index.php/en/

 大学・アーチスト協会,有名な英国系オークションハウスがコラボをして,絵画をオークションして,その売上げをチャリティにする,というものでした。
 絵画は 1800RM(マレーシアリンギット 1RM=26円くらい)~3000RMの値段のものが売れていました。3000RMといえば8万円くらいするので,オークションの札が上がると会場はかなり盛り上がっていました。
 オークションに出された絵画には100万円近い値が設定されていたものもありましたが,それはさすがに落札者は居ませんでした。
 
 このチャリティイベントでも,やはりマレーシアでこその活気を感じました。
 ロータリークラブといえば,日本ではどうしても会社でいえば「会長」クラスが多く,高齢化とよく言われます。
 マレーシアでは「社長」クラスが多く,しかも,「がんばって活動している」というよりは,ビジネスが盛り上がる上で溢れ出るエネルギーをみんなで持ち寄って活動自体を楽しんでやっている,という感じがありました。
 
 夜は,中心街 mujiam negara 駅(日本で言う東京駅みたいなターミナル)に移動して,なんと「お寿司屋さん」で会食。
 マレーシアの大企業(不動産デベロッパーなど)の要職の方を交えての会食でした。
 感じたのは,ともかくビジネスの話はスピードが速い。
 自分は何を求めているか,何を提供できるか,などストレートに話が進んでいきます。
 海外ビジネスでは特に(もちろん国内でも本質は一緒ですが),自分が何がしたいか,そのために何を求めているか,何ができるか,をしっかり見つめて定めたうえで「場」に臨むのでなければ成果が得られない。
 逆に,それらが定まっていれば適時に言葉が出てきてチャンスが大きく広がる。
 「とりあえず今回は顔合わせだけ」というような文化ではないのが新鮮でした。
 日本の「奥ゆかしさ」を私は決して嫌いではありませんが,また違った世界を見る,感じる,これは日本に帰ってからの色んな場面での自分の行動や考えに変化をもたらすだろうな,と思いました。

 ホテルに帰って,アプリ「ワッツアップ」をiPhoneにインストールしました。
 これは,「LINE」によく似たメッセージ交換のアプリです。
 朝カフェで,マレーシアではほとんど「ワッツアップ」で「LINE」は余り使われていない,との話をきいて試しに。
 すると,私の連絡先で「友達」に繋がった(つまり相手も「ワッツアップ」利用者)のが2人。
 1人は,海外に頻繁に出張し,商品を輸入販売しているビジネスパーソン。
 もう1人は,日本の弁護士ですが,英文契約書の仕事などを精力的にやっている人でした。
 こんなところでも,「海外から見る日本」で新たな発見がある,と思いました。

 「その3」に続きます。


 
 
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