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マレーシア日記~その1 [海外のこと]

  
マハティール・チルドレンの国 マレーシア

マハティール・チルドレンの国 マレーシア

  • 作者: 菅原 明子
  • 出版社/メーカー: 成甲書房
  • 発売日: 2017/09/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


 
 11月16日から19日までマレーシアに行ってきました。
 観光旅行ではなく,あちこちでビジネスに関する情報収集・交換をしてきました。
 実に刺激が多く,勉強になることが多かったので忘れないうちに書き記したいと思います。
 上のリンクは,旅行前に「予習」で読んだ本。

 11月16日(土)
 マレーシア航空で,関空からクアラルンプールに移動しました。
 
 空港からクアラルンプール都心にあるホテルまでタクシーで1人移動しました。
 旅行を企画してくださった知り合いの中西さんに教えてもらったとおり,タクシーチケットを買って移動しました。
 中西さんは自動車販売の会社を経営されていますが,それに加えて,ここ最近はマレーシアでの事業展開のために精力的な活動をされている方です。
 
 マレー系のタクシー運転手さんと英語で世間話をしました。
 お互い母国語ではないので通じたり通じなかったりですが,

運転手さんは日本に20回以上来たことがある。
主に名古屋。
旭化成などの日系企業で過去働いていた。

とのことで,早速,マレーシアと日本との距離の近さを感じました。

 ホテルに向かう道中も都心に近づくにつれて,建設中の道路や高層建物が目立つようになり,「建設ラッシュ」の国,まさに発展中の国であることがリアルに感じられました。

 泊まったのは「Park Royal」ホテル,5ツ星。
 
 その後,官庁に務めるいわゆる「駐在」の日本人の方と会食しました。
 会食で,聴いた話は,

マレーシア人のキャリアについて

です。

「優秀なマレーシア人の就職先といえば日系企業か」

といえば,

「そうとはいえない」

そうなのです。

 日系企業は「駐在の人が2,3年で交代してしまうために,それほど活気がないことがある」「出世システム,稟議システムなどに無駄を感じる」等のことから,本当に優秀な人が行かないケースがあるそうです。

 これはショックな話でした。
 マレーシアといえば「ルックイースト政策」日本に学べ,でやってきたと本でも読んでいたので。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E6%94%BF%E7%AD%96

 もちろん日系企業が安定した優良な就職先だろうとは思うのですが,マレーシアで,もっと向上心の強い人からすれば「物足りない」のかな,と思うと,このままでは,という危機感を持ちます。

 また,マレーシア人は,マレー系,中国系,インド系などからなりますが,中国系マレーシア人には勉強,仕事に勤勉で向上心の強い人がかなり多く,外国の大学・就職先に出て行く傾向があるとのことでした。
 そういう人の場合は「マレー語,中国語,英語」の3カ国語は当たり前で,ことによれば+「日本語」などの4カ国語を使いこなす人もそう珍しくはない,と。

 こういう話を聴いていると,「日本の空気と全然違う」と感じられ,日本を取り巻く国の人がこんな意識で動いている中で,日本人はいったいどうなるんだろう?という気持ちになりました。

 さて,会食の後は,Jalan Alor という屋台街に行きました。
 マレーシアは,食は日本人が食べやすいもの(中華,和食もあります)が揃っています。
 街には独特の活気があり,異国に来た,という感じがしました。

 旅行主宰者の中西さんと私はともに日本のロータリークラブ(所属クラブは違いますが)のメンバーなので,翌日以降,現地のロータリークラブメンバーとの交流の計画が次々組まれました。

 以上が旅行初日ですが,この一日だけでも色んなことを感じました。

 やはり発展中の国なので「頑張ったら頑張っただけ」というのが明確です。
 ですので,人の向上心やその顕れがストレートで,それが相乗効果を生み出している感じがしました。
 対して,日本社会はそう単純で無く「上だけ向く」ような空気にありませんが,やはり,勉学にしてもビジネスにしても一つ一つの積み重ねなので,マレーシアとやることは違っても,日々,時間時間をいかに大切に使っていくか,こういうことを感じるのが「旅」ですね。
 
 「その2」に続きます。

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