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カルト宗教と自己責任論について [法律案内]

 最近、安倍元首相殺害事件に関連して、旧統一教会のこと、また、カルト宗教の問題に取り組んできた紀藤正樹先生らの弁護士グループのことが報じられるようになりました。

 旧統一教会に限らず、マイナーなものも含めて、カルト宗教や洗脳、マインドコントロールが背景にある事件はずっとありました。
 弁護士をやっていると、紀藤先生ほどに専門的に取り組んでいない弁護士でも、ときどき接点にでくわすことがあります。
 
 ちょうど10年前、紀藤先生の本を読んで感じるところがあったので、ブログ記事を書いていました。

2012年の記事 「マインド・コントロール」弁護士紀藤正樹先生著
https://h-m-d.blog.ss-blog.jp/2012-05-29

 カルト宗教にはまるのも「自己責任」だ、という物の見方に対して、著者は、整理したうえで、その誤りを明確に指摘しておられます。

 判断材料や、もっというと、判断力そのものを狂わされた状態の人に「自己責任」を問うことは、被害者に鞭を打つ論だということが、この本を読めばよく分かりました。

 今、また改めて読みたい本です。


 テレビでも報じられています。
 今は、大学のキャンパスでも学生にチラシで注意喚起されています。

 カルト宗教は、「カルト宗教の姿」をして近づいてくるわけではありません。
 ボランティア活動やスポーツサークルの形、勉強会の格好をして近づいてきます。
 そのうち「何かおかしい」という違和感を感じた時に、親や友達や、学校、カルト宗教や消費者問題を取り扱う専門家団体などに相談できれば、というところですが、元々孤独であったりする人がターゲットになりやすいところが難しいところです。
 
 なので、政治家など影響力がある人が、反社会的な活動を行うような団体に「何らかの力」を与えるようなことは絶対に避けるべきことだということを、改めて思います。

 安倍元首相が殺害されたこと。
 もちろん、筋違いであり、許されざる犯行であるとともに、カルト宗教問題がまだ人を苦しめているという世情からくる被害であるという面もあります。

 私自身も最近、カルト宗教の問題を聞く機会も少なくなっていて、こういう意識が薄くなっていたところ、今回の騒動で改めて思います。
 人を不幸にする種、また、その反面に誰かが不当な利益を得るということが無くなるよう望みます。

 
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