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オフラインの時間を大切に [くらしと安全(交通事故その他)]

 4月に、久しぶりにメールのやりとりをした人(弁護士)のメールの「署名」について、とてもいいな、と思ったことがありました。

 普段、多くの人がメールの最後に

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神戸むらかみ法律事務所
弁護士 村上 英樹
〒650-0021
神戸市中央区三宮町1丁目1番1号
新神戸ビル9階
TEL 078(381)5821  FAX 078(381)●●●●
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 こんな感じの「署名」をすると思います。
 大抵、メールソフトで、自分の「署名」を用意していますよね。

 私が「とてもいいな」と思ったメールの送り主さんは、こういう住所、電話、メールアドレスなどの基本情報に続いて、

「このメールを受け取ったのが、あなたの『業務時間外』ならば、無理に返信しようとしないでくださいね。」
「ご自身のオフラインの時間を大切になさってください。」

という意味のメッセージを、署名に入れておられたのです。

 これは素晴らしいと感じました。

 メールを送る側は、送ろうと思ったときに送っておかないと忘れるので、夜中であっても休日であっても送るかもしれません。
 が、受け取った側は、「見てしまった」以上、放置することに罪悪感を感じたり、返信しないとという義務感を感じたりしてしまうことがあります。
 送った側も、そんな負担をかけるつもりはなかったのに、というパターンがあります。

 仕事も、社内・社外問わず、

メール
チャットツール
SNS

を駆使して、24時間365日、常に連絡が来る(可能性がある)状態が多くなりました。

 便利になった反面、自分の時間、プライベートの時間、心から休める時間が侵食されています。

 それに対して、個人の休息時間を守り、心身の健康を守る動きもあります。

・ 繋がらない権利
  業務時間外の社内連絡を禁止するルール
  (欧米では法制化されています。)

・ 昨年来のiOSのバージョンアップ
  「時間帯によって通知オフ」する機能をかなり細かく設定できるようになっています。

・ 各チャットツールの機能の進化
  既読の表示が出るかどうかの選択
  「軽いリアクション」で読んだことを示せるような機能追加

などなど。 

 「権利」「法制化」も必要ですし、テクノロジーによって人の休息時間を守れるようにする工夫も重要。
 
 そのうえで、やっぱり、個々の場面で大切なのは

「相手の立場への想像力」

です。

 そういう意味で、「オフラインの時間を大切に」というメッセージをメールの署名に入れる工夫は素晴らしいな、と感心した次第です。

 自分も、相手も大切にしたい、そういうその方の価値観も伝わるので、名刺代わりのような「署名」という本来の機能からみても素晴らしいと感じました。

 
 それにしても、本当に、「オフラインの時間」は貴重だと思います。
 
「スマホを触っていない」時間

というだけではなく、

「スマホの存在を全く意識しない」時間

を確保することが必要。

 自分で意識して、たとえば、

野球をしてボールを無心で追う時間

山の中で、風や木の音に耳を澄ます時間

を確保するとともに、他人のそんな時間を邪魔しないよう、また、そんな時間を確保しやすいように配慮する工夫もしたいものです。
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