「マンガでやさしくわかるCSR」(足立辰雄著) [読書するなり!]
CSRとは,企業のマネジメント手法の一種です。
言葉の意味は,
C Corporate 企業の
S Social 社会的
R Responsibility 責任
です。
「企業の社会的責任」がマネジメントの手法!?と思うわけですが,
自然環境や社会環境へのダメージ(温室効果ガスや有害物質の排出,リサイクルされない使い捨て材料の大量使用,長時間労働による健康への悪影響など)を少なくして社会から信頼される会社を作るための持続可能なマネジメントの手法
のことを「CSR」と呼ぶのだそうです。
簡単に言えば,短期的な金儲け主義に走り社会的信用を失う,という在り方とは反対のモラルのある(信頼される)会社を目指すマネジメントというイメージだと思います。
最近,「コンプライアンス(法令遵守)」に関するニュースが多く取り上げられ,製鋼所の「データ数値改ざん」などが報じられています。
「CSR」は,「コンプライアンス(法令遵守)」はもちろん,法令に反しなくても,地球や人に優しい会社の在り方を目指すものです。
それは会社の発展(利益も上げなければならない)と両立するの!?という疑問も当然ですが,そこは,この本の
マンガ 今治のタオル会社を継いだ娘さんの物語
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解説
を読んで,どのように両立,というより,「CSR」を会社のマネジメントとして具体化しながら,それも活かして会社を発展させていくか?というところを読んでいただければ,という内容です。
私も「CSR」の話をよく聴くようになったものの,基本的な知識や,具体的なイメージがなかったので,この本を読んでとてもためになりました。
弁護士などは特に,自分が儲けるために人の間をこじらして「事件」にするなどはもってのほかであり,結局,関わる人(依頼者相談者)がより活き活きとして生きるためにはどうすればいいかを最優先に考えて手助けする,ということが大切です。
してみると,「CSR」のコンセプトは,私が司法修習生や新人弁護士だったころからずっと先輩法律家に教えてもらった理念とすごく通じるものがある,と感じます。
自分の仕事もそうであるし,また,「CSR」を取り入れた会社経営,事業経営をしたいという方の手助けもしたい,とこの本を読んで感じています。
2017-12-14 16:36
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