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【読書】2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する [読書するなり!]


2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する

2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する

  • 作者: 英『エコノミスト』編集部
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/04/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 ノストラダムスの予言しかり,○年にはこうなる式の予言・予測にはなかなか勇気が要りますね。
 
 私自身も,間違いを恐れるので,将来については「○○になっている可能性もある」などという「不正解」にならない言い方をついしてしまいます。
 しかし,未来のことなど誰にも分からない,という開き直りに立って,「私はこう思う」とハッキリ言うのがいいように最近は思っています。

 さてさて話が逸れましたが,この本は,未来の私たちをとりまく世界について,現在分かっていることをもとにかなり精度の高そうな予言をしてくれています。

 たとえば,次のようなことです。


スマホを手に持つ などという状態は近い将来なくなり

AR(拡張現実)メガネを多くの人が着用するようになり

それが,コンタクトになり,さらには,眼球にAR機能が埋め込まれるようになる。

 つまり,何も装着しなくても,ネットを介して世界と,ビッグデータと繋がっている状態になる。

 すごく便利になるが,それは,プライバシーの大部分と引き換え。

 逆に,プライバシーは富裕層だけの贅沢品になる。


 帯によれば,この本は,「AI,自動車,バイオ,農業,医療,エネルギー,軍事,VR,拡張現実など20の分野を徹底予測」とあるとおり,上記はほんの一例で,2050年の世界の予測を多方面で書いている本です。

 予測には外れも当たりもあるでしょうが,これから世界が進んでいく道のイメージが湧きました。
 読んでいて「それっていいこと?」という疑問は色んな箇所で湧きましたが,それはそれとして。

 私自身の未来予測としては,技術の爆発的進歩の中で,究極的には,技術の進歩 と 人の本当の望み,幸せ とがいかにマッチするか(しないか,させられるか),という課題がより鮮明に人類に突きつけられるのだろう,という気がしています。
 私は,技術の進歩の価値に懐疑的というわけでもなくて,例えば,人の愛情の対象も技術の進歩によって変わっていくのかなあ(人間以外の存在にも人間相手同様の愛情を抱く,など。愛情,自然の情の問題なので良いも悪いもないですね),それはそれで新たなジャンルの小説が産まれるのかもなあ,などと思ったりしています。

 弁護士の仕事も激変するだろうけれども,逆に変わらない本質(トラブルに見舞われた人のしんどい状況を改善し,より明るい方向に繋げていく)も明確になるだろう。
 私の思う大切な価値を実現する,ということは変わらず仕事をしていきたいと思います。

 

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