SSブログ

青春を謳歌するための勉強法4~「拘束される時間」を最大限活かす 遊び時間・自由時間は自力で作る [だから,今日より明日(教育)]

 高校生がテレビに映っているのをみると、
「あの頃にもどりたい」
と言う人が結構います。

 でも、私は、高校生以前に戻りたいとは思ったことがありません。
 なぜなら、学校の授業時間の「拘束されている」状態がとても辛かったからです。

 今でも仕事中は抜け出せませんが、自分の机から立ち歩いてはいけない、というほどのことはありません。
 会議などは、授業中に近いものがあり忍耐が要りますが、さすがに大人になったので生徒時代ほど辛いというほどではありません。また、会議は自分が司会をしたり積極発言するなどすれば、「拘束される」つらさを軽減できます。

 さて、それでも何でも、「拘束されるのがイヤだ」と言っていても何の得もない、ということは中高生時代から分かっていました。
 であれば、「拘束される」時間を有効活用するしかないのではないか、というのが現実的な解決方法です。
 
 授業中は、どうせ拘束されている(遊べない)のですから、

授業時間を最大限に有効活用して勉強する、そして、できるだけ学校が終わってから勉強しなくて済むようにする

しかないのです。

 私の場合、考えてみると、別に、

勉強そのものが嫌い

ではありませんでした。

勉強にも面白いところがあるが、もっと面白いこと・刺激的なこと(スポーツ、音楽、遊び等)がたくさんある

ということでした。
 
 ですので、「もっと面白いこと」ができる時間帯はそれを楽しめば良いし、それが出来ない時間帯・環境の時は勉強をするのが楽しい中高生時代というものではないか、と思います。


 さて「拘束される時間」とはどんな時間でしょう?

学校の授業中
電車の通学中
留守番中
何かの待ち時間

など。
 順にみていきます。

1 学校の授業中 
 「真面目に先生の話を聴いてノートをとる」のが良い在り方だとされています。
 しかし、これでは少し甘いです。
 これだけだと頭の働きが受け身です。

 数学などの科目だと、いくら先生の話を聴いても力はつかないので、授業中に問題を解くとき全力で解く。その日の宿題を一つでも多く授業中に終わらせる気合いで解く。
 英語などの科目だと、授業中に読んでいる英文や書いている英文などを「身に染み込ませる」。単に読む、書くのではなくて、「感じながら読む、書く」。抽象的で分かりにくいかもしれませんが、具体的な一つの工夫としては「英文を口の中で超微小な声でつぶやくような感じ」で読み書きする、という感じです。言語なので、感覚に働きかけるのが上達の早道です。
 また、これは覚え込んでおくしかないと思うフレーズなどは、授業中に頭に刻み込んでしまう(ノートの端にもう一回書いてみるとか)のがいいでしょう。
 社会などは、初めての分野はどうしても先生の説明、板書をノートに、というのが中心になるでしょうね。「受け身」の度合いが強くなるのは仕方ないかもしれませんが、これも重要な語句(地名、人名、社会制度の名前)などを一つでも覚えてしまうように頭に刻み込みたい。

 授業を「受ける」のではなく、授業中に「自分から頭を働かせる」ようにしたいものです。
 見た目に「良さそうな授業態度」というのは意味がありません。
 私が塾講師をしていたときも、成績の良い子、伸びる子の授業態度は「お行儀の良い」ものではなく、どちらかといえば野性的な感じ、「学ぶ獣」みたいな雰囲気で、必死にテキストを読んでいたり、手を動かしていたり、ときにこっちを凝視してきたりする子が多かったと記憶しています。
 おとなしくしているのではなく、「拘束される」中でも、自分で動く、頭や目、手はフルに動かすのです。もっといえば五感をフルに働かせるのです。

 確かに「気合い」がいります。
 ですが、「気合い」を入れることによって授業中に成果を上げ「遊び時間を作れる」のなら安い物だと思います。
 授業時間を完全に「受け身」で過ごしてしまうと、復習のために同じくらいの時間を必要とします。
 授業中にしっかり自分から動いて勉強すれば、復習時間は少なくて済みます。その時間を発展学習や問題演習に使うことも出来るし、遊びや部活の練習に充てることもできます。

 でも、授業中に「気合い」入れる、そんな元気ないよ、という人は、自分の元気の源について考えることをお勧めします。
 食事はバランス良くとれていますか?睡眠時間は足りていますか?
 そのあたりを見直すことによって、「自分にはそんな気合いがない」と思っていたのは思い込みで、「俺にもこれほどの『気力』があったのか!」という発見に至ることもよくあります。

2 電車の移動時間
 これは「歯磨き型」などで書いてきました。
 できることは少し限られますが、これも「拘束される時間」。
 どうせ大した遊びはできません。
 また、通学時間などは都合の良いことに、「毎日20分」など決まっています。
 これなんかは、「英単語を覚える時間」「英語リスニングの時間」「読書の時間」(これも勉強に入れていいでしょう)に充てるのにちょうどよい。
 スマホのアプリ、SNSのチェックに充てるのはもったいないです。
 スマホのアプリ、SNS20分は省いて、英単語にしておきましょう。そんなの急に無理、という人は、学校の往復のうち「行きは英単語」「帰りはアプリ、SNSでもOK」という自分ルールにしましょうか。
 もちろん、英単語でなくても、「世界史」一問一答チェックとか、「化学」の暗記ものチェックとかでもよいでしょう。
 さすがに、数学はちょっとやりにくいですね。ただ、最近は「読み物」的な数学のテキストもあるので、そういう勉強をする人は電車の中でも可能です(でも、数学は「読み物」だけでは結局足りません。机で紙と鉛筆でやることを避けてはかえって遠回りします。)
 これによって学習効率が上がれば、一日20分よりも長く、勉強の心配から開放された「遊び時間」や「自由時間」が得られると思います。 

3 留守番、待ち時間
 こういうのもあるでしょうか。
 たとえば、病院の待ち時間。
 これ、実に退屈の一言です。
 しかし、スポーツに恋に忙しい青春まっただ中の中高生は、「あ~あ」とか思っている暇はありません。
 「どっちみち、遊べない時間」は勉強に活かして下さい。
 英単語、英語リスニング。いいですねえ。
 いや!「英単語とかばっかり、もういや!」という人は、読書でいいです。
 ちゃんとした字の本であれば、これは立派な勉強です。
 「現代文」などという科目(分野?)は範囲が広すぎて訳の分からない科目ですが、少なくとも高校入試・大学入試という意味では、ともかくもまず「長い文章を読むことに慣れていること」が絶対有利な条件です。
   

 以上のような感じで、今回は要するに「時間の使い方」の話です。

 「時は金」と言われますが、私は「時は命そのもの」だと思っています。
 自分の命ある時間がそもそも限られているのですから、その中でどれだけ自分が輝ける時間(又は、自分が心から楽しめる時間)を増やすか、それが悔いなく生きるためにとても大切なことではないでしょうか。
 そして、自分の時間の使い方を決めるのは自分だ、という意識は、学生時代でも社会人になってからも重要なものです(でもつい忘れがちになることでもあります)。
 私自身はもちろんそうしたいですが、本記事が読者の方の1人でも多くの方が自分の納得のいく時間の使い方をして生活を充実させて頂くきっかけになればうれしいです。
 
 
                     
 神戸シーサイド法律事務所                             弁護士 村上英樹


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。