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「遊撃手論」(PHP研究所) [スポーツ!!]


遊撃手論

遊撃手論

  • 作者: 矢崎 良一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/06/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 読書日記です。
 
 阪神タイガースのCS優勝で関西は盛り上がっている(?)ところですが、元阪神 久慈照嘉選手監修の「遊撃手論」という本を読みました。作者は矢崎良一さん。

 野球の花形ポジション ショート(遊撃手)について、名手と呼ばれる久慈や宮本らの語りを中心に、名ショートの要素を探っていくという、玄人好みの本です。

 特に強調されているのは、

・ 久慈や宮本の守備はめちゃくちゃ巧い

ということなのですが、同時に、

・ 久慈や宮本は、横っ飛びキャッチなどの派手なプレーは余りしない、むしろ、「地味」なのが巧い

というあたりです。

 内野ゴロを捕って一塁に投げるのですが、巧いゆえに、本来難しいゴロでも易しい打球のように普通に処理してしまう。
 また、そういう風に処理できる幅を広げる努力をしている。
 さらに、一つ一つのプレーに、投手のため、他の野手のため、という「フォア・ザ・チーム」が染みこんでいる。
 このような在り方が理想のショートとして描かれています。
 
 地味なのだけれども、また、簡単に処理しているように見えるけれども、その奥に、周到な準備、高い技術、或いは経験により培われた高度な感覚がある。
 そんな、名遊撃手・久慈選手のような仕事人になりたい、と思いました。
                                        弁護士 村上英樹(神戸シーサイド法律事務所
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シルベーヌ

村上先生にも素敵な所はたくさん…でもなれると良いですね。
by シルベーヌ (2014-10-21 06:39) 

shira

 ショートが現在のようにセカンドとサードの間を守るようになったのは歴史の中では割と新しいことらしいですね。
 草野球だと一番うまい人はサードをやるんですけど(ファーストまでが最も遠いのでうまくないとアウトにできない)、レベルが高い野球だと、サードはファーストの次に負担が低い内野ポジションで、それゆえ強打者がサードを守ることが多いんですよね。セカンドやショートは守備の負担がキツいので、強打者よりも「名手」が求められると。
by shira (2014-10-21 23:38) 

hm

シルベーヌさん ありがとうございます。久慈選手の在り方を目指してみます。

心如さん ナイスありがとうございます。

shiraさん この本でもその辺よく解説されていました。打者としてはやや迫力に欠けると言っても、やっぱりショートにこの人を置かなければ、チームとしては野球にならない、という存在が名手のようです。
by hm (2014-10-22 09:36) 

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