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スピード違反をする彼氏と付き合ってはいけない5つの理由 [くらしと安全(交通事故その他)]

 仕事で、交通事故の案件を扱うにつけ、スピード違反、特に暴走行為とも言えるスピード違反は憎い。
 
 殆ど何のメリットもなく、ただ、危険なだけ。しかも、取り返しのつかない結果を招く。

 かくいう私も若い頃は正直言って確かにスピードを出した経験がありますが、危険なだけですし、何か事を起こせば「若気の至り」では済みません。今では本当に「ダサかったなあ」とも思います。

 スピード違反は格好悪い、モテない、という共通認識をもっと広めたいと思います。

 というわけで、最近ネット記事でよく見かけるベタなスタイル「○○の彼氏と付き合ってはいけない○の理由」で、1つ書いてみました。

1 あなたの身が危険

 当たり前です。
 阪神高速(関東の人は首都高速に置き換えて下さい。)を時速120キロ以上で疾走することは、何らかの予想外のことが起これば、一巻の終り、です。
 一度タクシーでそんな運転手がいて、真剣に怖かったので、「すんません。悪いけど、私、スピード怖いんで、ちょっとゆっくり目でお願いできますか。」と言いました(けど、ドライバーに、スピード落とせって言いにくいんですよね。これ本当に。)。
 事故に遭えば、命が助かったとしても、一生残る後遺症を負う恐れが極めて大きいです。

2 他人の命を奪う恐れ

 死亡事故や重大事故の「加害者」になって、その後の一生を送ることを想像したことがありますか?
 事故の加害者になっていなくても、「ひやり」「はっと」の経験がある人は多いのではないでしょうか。私もあります。「あのとき人を撥ねることにならなくて本当に良かった」という経験はあり、それを思い出し、幸運だったと思うと同時に、もし事故に至っていたらと思うとぞっとします。
 あなたが運転していなくても、同乗中の彼氏が死亡事故を起こしたらどうでしょう。
 加害者同然の気持ちになるはずで、その気持ちはきっと一生消えません。

3 彼氏の「威力信仰」が怖い 

 若い人のスピード違反には、重症のものと軽症のものがあると思います。
 単に、危険性がわかっていないだけ、くらいのことは軽症です。分かれば治ります。
 ですが、重症の人は…
 スピード違反を平気でする、むやみにスピードを出すことにこだわる彼氏は、外に向けて「威力」を示すことで、自分のプライドを保とうとする傾向があるのかもしれません。
 もしそうだとすると、場合によっては、その「威力」があなたに向かってこないと限りません。
 ちょっとした口論で、あなたにプライドを傷つけられたと感じたなら、彼氏は腕力で上回るという優位を振りかざしてくる、ということも簡単に想像出来ます。

4 他力に頼った自信過剰、自己満足
 
 若い人のことを考えると、私は、自信がないよりは、自信過剰くらいのほうがよいと思います。
 
 ですが、車のスピードは自分の実力ではありません。

 スピードを出しつつ事故を起こさず運転をするというのには確かに技術が要りますが、もちろん、ギリギリのところで勝負をするなどというのは、ゲームでもない限り、決してやってはならないことです。

 現実に、あらゆる危険をまき散らしながら、レーシングゲーム感覚で「自分はデキる」快感を得ているだけだとしたら、「自分を真っ直ぐ見つめて、一歩一歩成長させること」というごく真っ当な姿勢から程遠いといわざるをえません。

 横にいるあなたをさておいて、そんな程度の低い快感に酔っているなんて、あなた(彼女)に対して失礼です!

5 彼氏のあなたへの愛は本物?

 1で書いた通りですが、あなたとのドライブ中に制限速度を大幅に上回る運転をするとしたら、それは、彼女を身の危険に晒している行為にほかなりません。
 いくら、かっこいいスポーツカーでドライブに誘ってくれたとしても、そのような行為が、果たして愛なのでしょうか。
 「かっこいいスポーツカーで、彼女を横に乗せてみたい」
 ただそれだけかもしれません。あなたでなくても良いのかも知れません。

 でも、愛が本物なのかどうかは、微妙な問題ですから、見た目で一概に「偽物」とも決めつけられません。

 なので、確かめて下さい。
「私を愛しているなら、スピード違反はやめて。」
と真剣に伝えてみて下さい。
 それでやめない彼氏の愛は、やっぱり偽物でしょう。

 逆に、そう伝えられて、きっぱりスピード違反をやめる彼氏は立派です。
 「過ちをただせる」男性です。
 誰でもそうですが、その時点での考えや在り方の間違いなんていくらでもあります。それに気づいて自分で直せるかどうかが、大切です。
 あなたの声に耳を傾けきっぱりスピード違反をやめた男性は、あなたを愛しているし、その後も成長できる男性でしょうから、永く付き合うことを考えてもよいでしょう。



 以上、まあ、私もそうでしたが、若いときはとくに「目立ちたがり」の傾向が強いものですから、スピードへの憧れは分からないではありません。
 ですが、そのような「ゲーム感覚」でのスピードへの憧れと、実社会での自分の行動は分けて考えないと、大人ではありません。
 もちろん、大人でなければ車を運転してはいけません。
 どうしても、超スピードを体験したい場合は、各自動車メーカーが、安全のために、サーキット場などを借りて、緊急事態(スピン状態など)の体験イベント等をやっている場合がありますので、それに参加するとよいでしょう。

 自分の体験でも、男同士で話しているときは、スピード出してカッコイイみたいなノリの会話を二十歳ころにはしたことがあります。今の時代も同じ、「スピード自慢」トークは、ボーイズトークでは存在するのでしょう。
 が、はっきり言って、私がこのような記事で言うまでもなく、すでに、ガールズトークでは、容赦なく、「スピード超過の彼氏」は酷評されているはずです。だって、横に乗る彼女に何のメリットもないですから。

 というわけで、

スピード狂の彼氏はモテない!! モテたければ、一刻も早く、大人の運転マナーを身につけるべし!!

なのです。

 スピード違反常習の人は、今からでも全く遅くないので、運転を変えてみてください。
 あなたの人生にも他人の人生にも確実に良い影響があります。それは目に見えてなくても、確実にありますから。

                               村上英樹(弁護士、神戸シーサイド法律事務所
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ayu15

うちは理屈抜きでスピード違反の人は彼氏にしたくないです。

でもhmさんがそれを理論化してくれたので。


脱線するんですが
自転車への風当たりがひどくて・・。

「車のスピードは自分の実力ではありません。」でしょうけど自転車は体鍛えないとスピードでません。
歩行者の時ほんと自転車以上に自動車怖いんですが・・・。


市街地で暴走してなくても自動車のスピードが気になります。追い越されるときとかほんと怖いことがあります。

40キロで走っていても追い越す時はそれ以下に速度落として慎重になってくれる人はいい人かも。
by ayu15 (2013-08-02 13:34) 

hm

心如さん shiraさん ナイスありがとうございます。

ayuさん ナイス・コメント有り難うございます。
 自動車事故の悲惨さを知れば、スピードが暴力になり得ると知れば、感覚が変わると思います。
 私も、若い頃と比べて随分感覚が変わりました。

by hm (2013-08-06 12:03) 

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