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あさのあつこさん著「バッテリー」 面白いです! [読書するなり!]


バッテリー (角川文庫)

バッテリー (角川文庫)

  • 作者: あさの あつこ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 文庫



 最近、通勤電車の中でちょっとずつ読み進めています。
 面白いです。

 中学校に入学した天才投手・原田巧くんと、キャッチャー永倉豪くんの「バッテリー」。

 単に、スポーツもの、というだけでなくて、中学生の生活のなかで、登場人物の複雑であったり微妙であったりする心理が活き活きと描かれています。
 
 スポーツや部活を通じて人格形成、って簡単に言うけど(いや、一言で言えば「人格形成」が描かれているのだけれど)、それは、単に部活をやっていたら忍耐とかが身について立派な人間になるなんてものではなくて、色んな自我が色んな現れ方をして、それらの絡まり合いの中で、悩み、苦しみ、喜び、なんやかんやとしながら成長していくんだという、そういう本です。
 
 野球好きではない人が読んでも十分楽しめます。
 おすすめの一冊です。
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コメント 4

ayu15

うちはラジオドラマで聞きました。このドラマ枠わりとおもしろいです。


by ayu15 (2008-05-01 19:40) 

shira

 自分が勤務している高校でも、いろんな人に吹聴したくなるような(いい)出来事は意外にたくさんあります。
 あさのあつこさんの小説が支持を受けるのは、こういう世界が不自然ではないからだという気がします。もし誰もが「こんなのありえねーよ」と思うのなら、公汎な支持は得られないはずです。
 学校って場は、あまり脚光を浴びないところで結構なドラマを展開しているということを、実は多くの人は知っているんじゃないでしょうか。 
by shira (2008-05-03 22:25) 

hm

>ayuさん

 へーラジオドラマでもやっていたのですか。
 今度聞いてみます。
 この小説も、あさのあつこさんの心理描写が精緻でよいです。

>shiraさん

 ナイスありがとうございます。
 本当、思春期の、人それぞれでは在りつつも、部分部分はかなりの人に共通する心理の動きなどが、丁寧に書かれているから支持を受けるんですね。
 主人公のピッチャー巧君の場合は、天才が持ってしまいがちな「欠落」の部分なども際だっていて、それが仲間とのふれあいのなかで色んな化学反応を示したりもします。

>学校って場は、あまり脚光を浴びないところで結構なドラマを展開しているということを、実は多くの人は知っているんじゃないでしょうか。

 そうですよね。生徒の生活の舞台ですから、ドラマに満ちているはずで。
by hm (2008-05-07 10:37) 

ayu15

うちの日記でいくつかラジオのドラマとりあげています。
例えばこんなのとかhttp://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2008-04-05
by ayu15 (2008-05-09 19:28) 

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